国連が呼び掛けているSDGs。福井・敦賀市では、食品の廃棄を減らそうと、商品にならなかった野菜を販売するフードロスコーナーが公設市場に設けられた。
その価格の安さから、市民の間で大人気となっている。

コロナ禍がきっかけ…青果市場にフードロスコーナー

小松菜が30円。ミニトマトは2パック100円。並べられた青果は、どれも破格の金額だ。

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福井・敦賀市青果市場内に、フードロスとなった青果の販売コーナーがある。

敦賀市公設地方卸売市場

敦賀合同青果・川久保実紀さん:
傷があったり、少し難があってお店から返ってきたりとか、スーパーに出る前に市場で加工している品で、商品にならなかったものが並んでいる

このフードロスコーナーは、敦賀市の公設市場で青果の卸売りをしている「敦賀合同青果」が始めた。
きっかけは2020年の春。コロナ禍を受けて、敦賀市などが行った支援事業に協力したことだった。

敦賀合同青果・川久保実紀さん:
(休校で)家に待機になっている子どもたちにお弁当を提供する敦賀市と敦賀市商工会の事業で、最初は賛同した飲食店にフードロスの青果を持ち帰ってもらい、お弁当を作ってもらっていた。
その事業が終わったあと、「フードロス商品を販売してほしい」という声が上がって、こういう形になった

ーー売り場は広げていった?

敦賀合同青果・川久保実紀さん:
最初は、今の半分ぐらいのスペースで始まったけど、反響があったころは、すっからかんになるくらい商品がなくなってしまった

フードロスコーナーについて語る敦賀合同青果・川久保実紀さん

SNSで反響 廃棄の青果が「宝の山」に

常連客も増えてきたことから、より買い物を楽しんでもらいたいと、市場に安くて旬の品や敦賀の地場野菜のコーナーも設置するなど、売り場を広げていった。

その日並べた商品を動画で撮影し、毎日SNSにアップするようになると、主婦たちの間で一気に人気が広がっていった。

並べた商品をSNSに投稿

買い物客:
インスタを見て、フードロスコーナーがあると知った。きょうも安かったので、たくさん買ってしまった

フォロワー数は、1,500人以上に。これまで廃棄していた多くの野菜や果物は、今や市民の間では「宝の山」に映っているようだ。

買い物客:
ほぼ毎週来ている。私たちにとったら、そんなに傷んでいるって感じじゃないから、それならこっちの方がいい。むしろ新鮮だったりする

買い物客:
野菜は、だいたいここで買う。「もったいない」という言葉ははやっているけど、本当に実践しているのかというと、ちょっと遠いと思うから

買い物客:
無駄になるものが減って、こちらも安く手に入るというのは、すごくいいことだと思う

敦賀合同青果が始めたフードロスコーナーは、敦賀市民の意識にも変化を生んでいるようだ。

(福井テレビ)