コロナ禍の"巣ごもり生活”で食費がかさむ、という家庭も多いのではないだろうか。
そこで注目されているのが、食品工場に併設された直売所。一般の小売店で買うより、かなりお得だ。その魅力に迫る。

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蒸したてのふっくら大きなシューマイが4割引き!味がしみ込んだやわらか厚切りジンギスカンや、豚塩ホルモンが500円!

全て食品工場直売所で販売されている。格安で買える食卓の強い味方。工場直売所グルメに注目だ。

北海道産のタマネギと豚肉を使った人気のシューマイ。
北海道産の食材を使った冷凍食品などを手がける札幌市西区の「鱗幸食品」が、全国の百貨店の物産展などで販売してきた。

しかし、コロナ禍で軒並み中止となり注文が激減。行き場を失った商品の販売手段として、7月に直売所をオープンした。

おすすめは、ここでしか食べられない、作りたての冷凍する前のシューマイだ。

新崎 真倫 記者:
皮がツルっとモチっとしていて、おいしい。カニもみずみずしく、風味がぜいたくです

通常価格より「安く」買える魅力も

通常1個150円のところ、100円で買えるのが魅力だ。

この他にも日替わりの総菜など約100種類が並び、価格は通常より3割から4割安くなっている。
中には、半額近くの商品も。

「鶏の半身揚げ」は通常、味付けした生の肉を冷凍して販売するが、直売所ではその日に揚げた出来立てを並べている。

さらに、工場で大量に仕入れた新鮮な海産物を小分けにし、格安で販売している。

来店客:
安いと思いました。食費はコロナ禍で少し上がった。おいしいものを家で食べようという気持ちになっています

「増加する食費」を抑えるにも大助かりの直売所グルメ

コロナ禍で家計がどう変化したかを調査したところ、使う金額が増えたのは食費という回答が1位だった。(ORICON NEWS 調べ)

値段が安く抑えられている直売所が注目されている。

鱗幸食品 直売店 青木 眞吾 店長:
工場が近くにあり、自社の配送システムを使うことで輸送コストを抑えました。客に商品を知ってほしいので、価格を抑えめにしています

札幌市中央区の味付け加工肉専門「北海道樽前工房」の直売所では、ジンギスカンや牛タンなど約70種類の肉を販売している。

特徴はわかりやすい価格設定。商品は、ほぼ全て500円か1000円だ。(税別)

小売店で買うより1割から3割ほど安くなっている。中間業者を通さず、直接販売することで可能な価格だという。

おすすめは「やわらか厚切りジンギスカン」。秘伝の調味液に一晩漬けこむことで肉をやわらかくし、より味がしみやすくなっているという。

北海道樽前工房 札幌中央店 西川 麻友子さん:
野菜から出る水分とたれが調和して、ちょうどよい味付けになるようにしています

リピーターが多いのが「豚ホルモン」。

かめばかむほど、口の中にうま味が広がる。

加工品も人気だ。北海道産牛の「ビーフハンバーグ」は1個あたり135円。

タネから作る手間が省け、焼くだけで出来上がりだ。

北海道樽前工房 札幌中央店 西川 麻友子さん:
疲れて帰ってきて、一から料理を作るのはなかなかできない。子どもがいる家庭でよく買いに来ます。「焼くだけ、揚げるだけで簡単」と言われます

コロナ禍で増えた"おうち時間”。食品工場の直売所は、食卓の強い味方となりそうだ。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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