自民党の二階幹事長は8月30日、総裁選への出馬を表明している岸田前政調会長が「党役員の任期制」を打ち出したことについて「聞いたことがない」と不快感を滲ませた。
二階氏は首相官邸で菅首相と会談後、記者団の取材に応じた。
岸田氏が「自民党のガバナンス改革」として「党役員は1期1年・連続3回まで」と任期を決めることを掲げたことについて、二階氏は「そんなこと聞いたことがない。今ここにきて、急に岸田が言ったから、どうかしないといけないということはない」と不快感を滲ませた上で、「自民党は発言は自由だ」と述べた。
岸田氏の掲げる党改革について党内からは、”幹事長職を5年以上にわたり務める二階氏らを念頭にした現行制度への挑戦だ”として、反発の声も挙がっている。