この夏、記録的な猛暑となった北海道内。私たちの食卓にも大きな影響が出ている。

夏の風物詩に異変が起きる一方、例年より3割ほど安くなっている野菜もある。何がお得になっているか探った。

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旬のスイカが早くも販売終了

夏になるとオープンする札幌市手稲区の青果の直売所。この時期を楽しみにしているファンも多く、ひっきりなしに買い物客が訪れる。

新鮮な夏野菜などが売られているこちらの直売所には、「今年のスイカ販売終了」のポスターが。2021年は夏の風物詩・スイカに異変が起きているという。

客:
スイカはもうないの?

店員:
もう終わりました

なぜスイカがない?

まつもり農園・松森ミネ子さん:
6~7月の雨不足と猛暑で、今の時期に出回るスイカは不作。この時期にないというのは初めて

例年は8月いっぱい販売するスイカだが、この夏の猛暑と雨不足の影響で思うように生育せず、8月10日に販売を終了した。

客:
本当はスイカを買いに来た。まだあると思っていたので、びっくりした

客:
ここへ来て「スイカがない」と知った。毎年買いに来ている。甘くておいしいから。いつもより早くなくなっていて、びっくりした

猛暑の影響はいろいろな野菜にも…

この夏、札幌市では18日連続の真夏日となった上、3夜続けての熱帯夜。猛暑の影響は様々な野菜に及んでいる。札幌市北区のスーパーでは…

ホウレンソウや水菜などの葉物野菜が8月に入ってから高値が続き、例年より3割ほど高くなっている。猛暑で生育に影響が出ていて、市場に出回る量が少なくなっているという。

その一方で…。

客:
買いやすい。子どもたちが野菜を食べるので、少しでも新鮮で安いものを探している

お得な野菜も発見!

猛暑をものともしない家計に優しい野菜もある。こちらのスーパーでは夏野菜のトマトやピーマン、カボチャなどが例年と比べると3割ほど安くなっている。

北海市場・斉藤亮彦さん:
夏野菜なので暑さに影響されず、価格も下がってきた。トマトは気温が高いと良い影響が出やすい。おいしいトマトが増えている

夏野菜は暑さに強い上、雨が少なくても生育がいいのだ。特にトマトは、暑さで甘みが増すという。

高値傾向にある葉物野菜も、天候が落ち着いてくる8月末から9月には価格も全体的に落ち着いてくるとみられている。

お得な食材を組み合わせて何とか乗り切りたい。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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