岸防衛相は8月13日午後、8月15日の「終戦の日」を前に東京・九段北の靖国神社を参拝し、「国民の命と暮らしを守り抜く決意を新たにしたところだ」と語った。
岸大臣は13日午後2時頃、靖国神社を参拝。私費で玉串料を納め「衆議院議員 岸信夫」と記帳した。
参拝後に岸大臣は「先の大戦で国のために戦って命を落とされた方々に対して尊崇の念を表すとともに哀悼の誠を捧げた。また不戦の誓い、国民の命の平和な暮らしを守り抜く決意を新たにしたところだ」と語った。

また、靖国参拝を受け中国・韓国の反発が予想されることについて、記者団から問われたのに対し「それぞれの国において戦争の英霊に尊崇の念を示されることは当たり前のことだ」と強調した。さらに、日中間の防衛対話への影響について「これまでも防衛大臣と会談をしている。常に対話の窓口は開いたままだ」と語った。
一方、岸大臣は8月15日の「終戦の日」に先立ち13日に参拝を行ったことについては「8月15日に対する思いがあり、これまでも15日にお参りすることが多かったが、コロナ禍ということもあり静かな雰囲気の中で参拝をしたいという思いがあった」と説明した。
岸大臣は安倍前首相の実弟で、防衛相就任前の2020年8月にも靖国神社参拝を行っている。現職の防衛相の参拝は2016年12月の稲田朋美氏以来となる。