「気持ちが強いほうが勝つ」

試合直後に涙目でインタビューに応じた吉田麻也主将の言葉。

「もう次勝つしかない。ここまで来たら気持ちの問題だと思う。精神面を話すのはあんまり好きじゃないけど、ここからはメダルを取りたいと思う気持ちが強いほうが勝つと思うので。2日間いいリカバリーをして、最後メダリストになりたいです」

この言葉を後押しするかのように、強豪スペインとの激戦翌日の練習会場には国旗を掲げて応援の意を送る人や日本代表の姿をスマホにおさめつつ練習を眺める人々の姿があった。

非公開のため、練習の様子はほんの少ししか見えないはずだが、大勢のサポーターが、主将の気持ちに応えるかのように静かに練習を見守っていた。

「メダル取りましょう」

練習は試合翌日ということもあり、控え組がメインであったが、久保、堂安らもグラウンドに姿を見せた。

厳しい暑さの中、グラウンドを1周。

すると、森保監督が選手たちに声をかけに行く。ひとりひとりと意見を交換し、若い選手とは実際に体を動かしながら話を聞いていた。

ネット1枚隔てた監督と私たちの距離が少し詰まったとき、私の隣にいた記者が声を発した。

「メダル取りましょう」

すかさず森保監督がこう答えた。

「メダル取りましょう」

53年ぶりのメダル獲得に向けて、選手、監督、サポーター、そして私たちも気持ちがひとつであると確信した。

(フジテレビ五輪取材班・斉藤葵)