動かない鳥ハシビロコウの意外な挨拶がTwitterに投稿され、話題となっている。
それがこちらだ。
突如、銃撃戦が始まったかのような音が鳴り響きますが、ハシビロコウのクラッタリングです。くちばしを打ち鳴らして音を出す、彼らのコミュニケーション方法です。
— 松江フォーゲルパーク (@matsuevogelpark) May 29, 2021
撮影しているスタッフに挨拶をしているようです。#ハシビロコウ #クラッタリング #フドウ #松江フォーゲルパーク pic.twitter.com/oYLqmzMkL6
突如、銃撃戦が始まったかのような音が鳴り響きますが、ハシビロコウのクラッタリングです。くちばしを打ち鳴らして音を出す、彼らのコミュニケーション方法です。
撮影しているスタッフに挨拶をしているようです
Twitterに投稿された動画ではハシビロコウがゆっくりと歩いてきて、突然「ダダダダ ダダダダダダ」という銃声のような大きな音が聞こえてきた。
この音を出しているのはハシビロコウ。「クラッタリング」という行為で、長いクチバシを使って出しているように見えるが、音の大きさに驚かされる。
ハシビロコウといえば動かない鳥として有名で、これまでにも動いたこと自体が話題になり編集部でも取材していた。今度は、誰もが振り向くような大音量を出して歩くというまた新たな一面を見せてくれたのだ。
(関連記事:“動かない鳥”じゃなかったの!? 「ハシビロコウ」がワラを運んだ…何があったのか聞いてみた)

ハシビロコウの動画をTwitterに投稿したのは、花と鳥のテーマパーク「松江フォーゲルパーク」(島根・松江市)の公式Twitterアカウント(@matsuevogelpark)。
爆音を鳴らしているハシビロコウの動画にTwitterでは「想像の70倍銃声で草」「ハシビロコウ先輩、挨拶も怖すぎ」など声があり、約2万件のリツイート約4万3000件のいいねがつくなど話題となっている。(6月4日現在)。
ハシビロコウの「クラッタリング」という不思議な行動だが、どんな時に行うのか?ハシビロコウを飼育している「松江フォーゲルパーク」の担当者にお話を伺った。
親愛、求愛、挨拶、威嚇などの時に行う
ーー名前性別を教えて
名前は「フドウ」で性別はオスです。
ーーどんな性格?
のんびりでおっとりとした性格です。

ーーどうやって大きな音を鳴らしている?
くちばしを打ち鳴らして音を出しています。
ーークラッタリングはどんな時にする?
彼らのコミュニケーション方法で親愛、求愛、挨拶、威嚇などの時に行います。

今回の動画の音は「割と大きめ」
ーー今回は撮影スタッフに挨拶していたというのは本当?
クラッタリングしながら近づいてきているので、挨拶といった友好的なクラッタリングかと思われます。
ーークラッタリングをされたら飼育員はどう対応している?
クラッタリングに対してあえて何かを行うということはありません。掃除やエサやりをするためにハシビロコウに近づくので、それに反応してクラッタリングを行うという感じです。
ーー音は大きいほう?一般的?
今回の動画の音は、割と大きめだと思います。また室内なのでより響いています。

ーーどれくらいの時間音を出している?
短い時は数回、長い時は約10~15秒です。
ーークラッタリングはどれくらいの頻度で行う?
エサやりや掃除などで展示室内にスタッフが入って、ハシビロコウに近づくと行います。1日に数回、割と日常的に見られる行動です。

イメージよりは動きます
ーー状況や個体によって音色は変わる?
音の大小、クラッタリングの時間の長さなど、ハシビロコウの気分次第で多少変化はあり、個体差はあるかと思いますが、同じ環境で聞き比べたことがないので分かりません。
ーー実際に行けば見ることが出来る?
フドウの気分にもよりますが、スタッフが展示室内に入るタイミングに出会えれば、見ることが出来るかもしれません。
ーー基本的には動かない鳥?
動かないイメージが強いですが、朝は日光浴に出たり、羽繕いをしたり、今回のようにクラッタリングしたり、イメージよりは動きます。しかし、動きはゆったりで、動かない時は固まったように動きません。

「松江フォーゲルパーク」は感染対策を徹底しながら年中無休で4月1日~9月30日は9:00~17:30、10月1日~3月31日は9:00~17:00で営業している。(営業時間は変更になる可能性あり)
ハシビロコウが今度はどんな新たな一面を見せてくれるのか楽しみだ。
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