「もりおか町家物語館」がリニューアル

岩手県盛岡市鉈屋町にある「もりおか町家物語館」がリニューアル。
歴史のある建物「町家」の魅力を多くの人に知ってもらおうと、改装する酒蔵の喫茶店には、雫石町の人気ジェラート店「松ぼっくり」も入る。

江戸から明治にかけて、街道筋として発展した鉈屋町。今でも古くからの建物が残り、趣きを感じさせる。
その中の一角「もりおか町家物語館」。

この記事の画像(10枚)

江戸時代から酒蔵として使われてきた大型の町家を、市が観光施設として改修し、2014年にオープンした。

もりおか町家物語館 佐藤義見館長:
観光施設・文化施設の側面もある施設。お酒の工場である岩手川の跡地ということで、お酒造りの歴史も見ることができる。観光客の方が多いし、地元の方も結構来る

人気ジェラート店とタッグ組み客足増加を目指す

開館以降50万人以上が訪れているこの施設で、現在リニューアルに向けて準備を進めているのが「大正蔵」。

大正11年、1922年に酒蔵として造られ、まもなく築100年を迎える「大正蔵」。
昔懐かしい盛岡をイメージした店内では、土産物の販売や、酒造りに使っていた道具の展示などをしていた。

今回のリニューアルでは、喫茶店がこの大正蔵の中へ移転。
この界隈を見学しながら楽しめるテイクアウトの商品を看板メニューにしようと考えた。
そこで選ばれたのが、雫石町の人気店「松ぼっくり」のジェラート。

このジェラートは、週末には行列ができるほど幅広い層に人気で、目玉にすれば、たくさんの人に足を運んでもらえると準備が進められた。
直営店と同じ味を提供するため、スタッフたちを派遣し、ジェラートの丸め方や盛り付け方を学んでいる。

もりおか町家物語館 千葉美紀依さん:
蔵の雰囲気を保ちながら、居心地のよい空間を目指したい

コロナで苦境も工夫を図り…

歴史ある鉈屋町の魅力を伝えてきたもりおか町家物語館。
しかし、今、難しい問題に直面している。世界で広がる新型コロナウイルス。その影響はこの地区にも広がっている。

例年、この時期に開かれていた町家のひな祭りなども中止を余儀なくされた。

町家物語館でも2020年度の来館者数は、2019年の半分に減り、中止を決めたイベントも数多くあった。
それでも感染防止を図りながら、作家や地元のアナウンサーによる朗読劇の開催など、できることを工夫してきた。

もりおか町家物語館 佐藤義見館長:
観光でも盛岡市の中でも重要な位置づけになっている。いろいろな企画を立てているので、楽しみにして来ていただければと思う

(岩手めんこいテレビ)

岩手めんこいテレビ
岩手めんこいテレビ

岩手の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。