食品パッケージの「なんで?」が話題

インスタント食品や料理の素などのパッケージについている「開け口」の表示。それに従ってビリッと袋を開け、さあ作り方を読もうとパッケージを裏返してみると、レシピの部分がちょうど破れて読めない!

誰もが一度は体験した事があるだろうそんな現象について、Twitterユーザーのオヨネ(@Dq4O4ne)さんが投稿した画像が共感を集めている。

「なんなん、なんであけくちの下に作り方書くん?なんなん?」

オヨネさんが投稿したのは、キユーピー株式会社が販売している「キユーピー3分クッキング 野菜をたべよう!チャウダーの素」を「あけくち」に従って開けたところ、パッケージ裏面に記載された必要な野菜の分量やレシピがちょうど真っ二つに切れてしまったという写真だ。
 

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この投稿には「わかる!ちょうどいい位置にある」「他のメーカーでもある、なんでなんだろう」の声が続々。57000件を超える「いいね」がつくなど、話題となった(4月20日現在)。

注目の的となったスープの素は無事完成したそうで「おいしくいただきました、いつもありがとうございますキユーピーさん」と追加の投稿をしたオヨネさんだが、よくよく考えてみるとたしかに不思議なこのデザイン。

実際にスーパーを探してみると、キユーピー以外のメーカー商品も同じようにパッケージを開けるとレシピが切れてしまうデザインが複数見つかった。そんな中、Twitterでは「原材料の部分を切らないために、その位置にしているのでは?」「アレルギー情報などの方が大切だから?」という声や、「横向きに切るデザインになればいいのに」という意見も挙がっていた。

では、このデザインは実際に、原材料の記載を守るために泣く泣くレシピを犠牲にしているのか? 開け口を「横向き」に出来ない理由はあるのか?

キユーピーに、デザインの謎についてお話を聞いてみた。

アレルギーを持つ人に配慮 レシピは小袋にも表示

――「あけくち」に従うとレシピが切れる…この理由は?

2017年にパッケージデザインを変更した際、アレルゲンや原材料が切り取られてしまった場合にアレルギーをお持ちの方にリスクが大きいとの理由で、切り口を現在の位置に変更しました。ただし、その際に、作り方がわからなくなってしまう可能性もあるため、小袋にもイラスト入りで作り方を入れるようにしています。

本商品は2回分の商品が入っているため、2回目にご使用の際にもお客様に重要な情報が残るようにパッケージの情報を配置しています。


――このデザインについて、これまで問い合わせは?

変更後に、作り方が切れて不便とのお客様の声を時々いただくようになりました。


同社によると、このデザインの理由は、アレルゲンや原材料の情報を切り取ってしまわないようにするため。これまでは原材料の側が切れてしまうデザインだったが、アレルギーを持つ人に合わせて、レシピ側に「あけくち」を移動させたという。

そのため、中に入っている小袋にもレシピをプリントし、外側の袋が読めなくなってしまっても問題なく調理できるような工夫がされた。
 

投稿と同シリーズのスープの素の小袋。確かに作り方が表示されている

――では、横向きの開け口にするなどはできない?

本商品の包装形態では、切り口は横に入れられない構造となります。もし、横に入れる場合は、包装形態を変え、工場の設備を一新する必要があり、現時点では、縦に切った際に、お客様によりわかりやすい表示にしていきたいと考えています。


――今後、このデザインを変更する予定はある?

アレルギーをお持ちの方やユーザーの方にヒアリングしながら、再度、配置を検討し、変更の準備を進めています。このようなお客様にお寄せいただいた声を参考に、より多くの方に安全で使いやすい商品にしていきたいと思います。

今後 「原材料側」に切り替える商品も

一方で、キユーピーの商品の中でも「あけくち」の位置にはバラつきがある。「あえるパスタソース」シリーズでは、「あけくち」がレシピ側にあるデザインと、原材料が側にある2種類のパッケージを見つけたが、このデザインについても聞いてみた。

「作り方」が切れるパターン(左)と「原材料」が切れるパターンの2種類がある

――2種類の「あけくち」、どちらかに統一をする予定はないの?

現在、からし明太子などの「ペーストタイプ」では原材料表示側、カルボナーラなどの「ソースタイプ」と焦がしねぎ塩などの「香るタイプ」では召し上がり方側に、あけくちが配置されております。今後「ソースタイプ」と「香るタイプ」も、「ペーストタイプ」と同じ配置になるよう、順次、切り替えを予定しています。(時期は未定)


投稿の「スープの素」シリーズについては配置を検討し、変更の準備を進めているとのことだったが、「あえるパスタソース」シリーズについては「お客様のお声やご利用状況のヒアリングなどから、原材料表示側にあけくちを統一していく予定」という回答だった。

一見「なんでこうなったの?」と思ってしまうパッケージだが、アレルギーを持つ人にも、料理を作る人にも優しいデザインを目指して試行錯誤する、メーカーの努力が見えてきた。今後はユーザーへのヒアリングなどを通してさらに安全・安心な商品を作っていくということで、その進化にも注目したい。

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