ワクチン接種の疑問を解消するため、皆さんが住む町の取り組みを伝える「あなたの街のワクチン事情」。東京・調布市の集団接種会場での「密」防止の工夫を伝える。

接種会場での行列の「密」防ぐ…調布市の工夫

木村拓也アナウンサー:
京王線調布駅前に来ています。調布市では4月22日から、高齢者を対象にしたワクチン接種が始まります。それに向けまして、集団接種の会場、プレハブ小屋が設けられています。対象となる65歳以上の高齢者の方々は、調布市内でおよそ5万4000人います

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木村拓也アナウンサー:
調布市、一体どういう街なのかと言いますと、やはり深大寺。お寺が有名です。年間300万人の方が訪れます。東京で言うと、浅草の浅草寺に次いで2番目に古いお寺になります。また、湧き水がこの辺りたくさん出まして、深大寺そばも有名で、江戸時代から愛されているんですね

ポイントは会場内の“区切り”

木村拓也アナウンサー:
そんな調布市ですが、ワクチン接種の会場にある独自の方式をとることにしたんです。実際に使われる会場の中を入っていきますと、会場内は区切りで仕切られています。一見普通の区切りに見えますが、ちょっと違うんです

木村拓也アナウンサー:
先ほど医師や看護師、65歳以上の高齢者、地元の方が来ましてデモンストレーションが行われました。一般的な接種会場ですと、予診接種副反応確認などのブースを市民の方が移動する形になるんですが、調布市独自の方式は医師が一人一人の席を回る形なんです

木村拓也アナウンサー:
これによって、医師一人あたり1時間で接種できるのが36人になるんですね。これは国が1月に行った訓練の(20人の)約1.8倍に、同じ時間で接種できるということなんです。調布市長に話を伺います。独自の方式はどういった背景、理由で採用されたんですか

調布市長が語る独自モデル導入の理由

調布市 長友貴樹市長:
われわれも調布市医師会の先生方のいろいろなご意見を参考に考えてきたわけですけれども、このような方式を採用するということは、2つの大きな理由がある。1つは今おっしゃったように効率が非常に良いと。医師の方が接種を受けられる方のブースを巡回するようにして接種をしていくと、非常に効率よく1.8倍で行けるということ

調布市 長友貴樹市長:
もう一つはですね。高齢者から始めさせていただくんですけども、その方たちの負担を何とか軽減したいと。そして今おっしゃったように、予診から接種、副反応の確認までですね。座ったままで楽に過ごしていただけるということで、2月に思い切ってじゃあこの方式でやろうかということを決めさせていただいたということ

木村拓也アナウンサー:
この後のスケジュールに関して言いますと、調布市ではまず75歳以上の方、対象およそ3万人いるんですが、975人まずはワクチンを接種すると。その後に第2弾として、およそ7000人分の確保が済んでいるということです。その後に65歳~74歳の方に関しては順次という形で、こちらに関してはまだスケジュールが未定だということです。ありがとうございました

調布市 長友貴樹市長:
ありがとうございました

(「イット!」4月15日放送より)

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