開発のきっかけは“廃棄品での遊び”…コンパクトで音も静かなクッション型トランポリン
新型コロナの影響で外出自粛が続く中、ネット通販で「おうち時間を楽しく過ごせる」アイテムが売れている。クッション型のトランポリンや、たわし素材の耳かき、使うだけで糖質がカットできる調理器具まで、「家の中で楽しめる」アイデアグッズが数多くあった。
この記事の画像(17枚)ユニークなアイデアグッズを生み出すのは、名古屋市中村区にある「アメイズプラス」。
13年前から、ヘルスケア商品やキッチン用品などの開発・販売を手掛けている。
コロナ禍で特にヒットしているのは、家の中で簡単に運動が出来る商品。
その1つが、クッション型のトランポリン「シェイプキューブ」(1万8480円 )。
2020年に発売されると、すぐに人気商品に。普段はクッションとして使いつつ、エクササイズにも利用できる。
コンパクトで音も静かなため、マンションなどの集合住宅でも、気をつかわなくていいのも人気の理由だ。
クッションとしてリビングに置けるので、いちいち出し入れする必要もない。おうち時間にちょっと運動したいというニーズにマッチし、5か月間で予約販売も含め、2万8000個が出た。
このクッションとトランポリンを合わせるという発想は、大掃除中に捨てるつもりだったマットレスの上で、遊び半分に跳ねたことが誕生のきっかけだったという。
耳の中を傷つけないよう独自改良…フワフワ気持ちいいタワシ素材の「耳かき」
続いては、タワシ素材で出来ている「耳かき用たわし」(2035円)。
この少し痛そうな耳かきは、和歌山県のタワシメーカーとの共同開発だ。
耳の中を傷つけないように、タワシを独自に改良。柔らかい素材に変え、「絶妙の使い心地」を目指した。使ってみてもソフトタッチでフワフワ気持ちいい感覚で、痛いと感じることはない。
この耳かきが生まれたきっかけは、もともとスマホのストラップ用に作られた極小のタワシを、こちらも遊び半分で耳に入れてみたところ、意外に気持ちがよかったことから。それがまさかの商品化で5万個の大ヒットとなった。
人気となった理由について担当者は、テレワークでイヤホンを使う機会が増え、耳の中のコリを癒したいというニーズがあったのではないかと話す。
しかし、中には開発中止になる商品も…。それがテコの原理で、少ない力で肩などをマッサージできる「パワーグローブ」。
握力が弱い女性向けに試作されたが、「手でやった方が気持ちよい」と販売まで至らなかった。アイデアは年間1400点にも上るが、商品化されるのはそのうち70点ほどとのこと。
ご飯は食べたいけど糖質は減らしたい…開発担当者のダイエット目的で生まれた商品
2020年に発売され、3万個売れたキッチン用品がある。見た目が丸く、水切りボウルの様な器具を炊飯器の中に入れ、お米を炊く。炊きあがって蓋を開けると、ボウルには白い水が溜まっていた。
お米の糖質がカットできる調理器具「トウトール」(2178円)だ。
炊飯器にいつも通りの分量の米と水を入れた後、さらに水80ミリリットルを追加して、沈めるようにセット。炊きあがると「トウトール」に白く濁った液体が溜まる。
炊飯する時、水に米の糖質が流れ出て、釜の中を循環。通常は、炊きあがると糖質は米に戻るが、トウトールを使うと、くぼみに循環していた糖質が残りその分をカットできる。日本食品分析センターの調査によると、糖質を約15%カットできることが実証されたという。
誕生のきっかけは、担当者自身のダイエット目的だったそうだ。
ユニークなアイデアグッズを販売する会社を覗いてみると、コロナ禍で「家の中で楽しめる」アイデアグッズが数多くあった。
(東海テレビ)