約900人のアーティストが参加

女性を魅了するネット上に並ぶ絵画の数々。

日本のアート界が抱える課題の解決に期待される新たなサービスを取材した。

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東京都内のシェアハウスに暮らす会社員・槙原ありささん。

新型コロナウイルスの感染拡大で“おうち時間”が増える中、始めたのが“絵画”のある生活だ。

槙原ありささん:
もともと絵が好きで、いろいろ見に行ってたりしていたけど、美術館に見に行ったりあまりできなくなっちゃったので、そういった意味でもいろいろ絵を楽しめる時間があっていいなと思います。

槙原さんが利用しているのは、絵画のサブスクサービス「カシエ」。

およそ900人のアーティストから預かった1万点ほどの作品をネット上から選択。月額1,980円から、最大で月に1回交換することができる。

こうした絵画は、ウィズコロナ時代の今、さらに需要が高まっているという。

オンライン会議でも活躍

テレワーク中の槙原さんはこの日、机とレンタルしたアートを移動させ、オンライン会議での映り込みの背景として絵画を置いていた。

オンライン会議の参加者:
普段意識せずに背景が白紙でもミーティングしていますけど、絵画があると華やかですし、嫌な気持ちにならず、画面もきれいになるし見てて気持ちいいなと思う。

絵画ありと絵画なしで比較しても、印象が大きく変わる。

国内アーティストの才能を発信

企業のオフィスでも、季節によって飾る作品を入れ替えるなど需要が高まっているという現代アートのサブスク。

サービスの背景には、国内のアーティストたちの埋もれた才能を発信し、キャリアを形成させていく場を作るという思いもあった。

カシエ・出原大樹CCO:
アートを1つ1つの家庭に届けることはもちろん、ビジネスの現場においても、会社の中においても、アートを置けていけたならば日本全体がアーティストを応援したり、芸術の力を今こそ見せつける時だと感じています。

まさにコロナ禍で先が見えない時代だからこそ、何かアートを通して直結する答えが出なくとも何か自分で考えて、未来に対してポジティブに生きていけるような、そういったことが永遠にできるように頑張っていきたい。

(「Live News α」3月23日放送分)