「まん防措置」来週の数字次第で適用検討

緊急事態宣言が解除されてから初めての週末。

東京都で26日、新たに376人の感染が確認された新型コロナウイルス。前の週の同じ曜日を超えるのは7日連続となっている。

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そんな中、"リバウンド"が強く懸念される東京都に対し、政府が"まん延防止等重点措置"を適用する可能性が出てきている。
この措置が適用されると、緊急事態宣言前の段階で罰則付きの時短営業命令などが出せるようになる。

政府関係者によると「今週はないが、来週の数字次第で適用するかどうか検討することになる」とのことだが、緊急事態宣言の再々発令は避けたい考えを示している。


田村厚労相:
緊急事態宣言までにまん延防止措置等とありますが我々としては緊急事態宣言はなんとしても出したくないという思い。

また、東京都と並び、措置の適用が検討されている大阪府。
26日、新たに300人の感染が確認され、新規感染者の数が300人以上となるのは1月30日以来のことだという。


大阪府・吉村知事:
今後感染の拡大の速度が上がって右肩上がりに増えてくる状況になれば、これはまん延防止等重点措置の要請もするということも考えていきたい。

吉村知事は対策本部会議で、午後9時までの時短要請の対象エリアを、現在の大阪市内から府の全域に広げることを決定。また、期間も4月21日まで延長するとした。

「花見クラスター」に警戒

一方、最高気温20度近くまで上がった26日、神奈川県の観光地・鎌倉市の小町通りには多くの人の姿が見られた。

鎌倉小町商店会・今 雅史会長:
本当にこれだけ来ていただくのはありがたいんですけれども、できるだけ食べ歩きを慎んでいただきながら、マナーに気をつけていただきたいというのが商店会からのお願いでございます。


こうした人の動きに"第3波超え"を危惧する声も。
警戒されるのは"お花見クラスター"だ。

26日の上野公園では、多くの人がマスクを着用し桜を楽しむ姿が見られたが、通りは「宴席禁止」との貼り紙がされ、座れないようになっていた。
また、警備員の数を増やし、巡回を強化。大通りでは右側通行とするなどの密対策を徹底しているという。

女性:
宣言明けたんで(飲食をしない)こういう花見は来ていいかなって、ちょっと思っちゃいましたね。


一方、心配されるのは夜の花見客
25日午後9時前の上野公園前では、酒と見られる缶を片手に公園内に入っていく客の姿も。
缶チューハイを手に座り込んだ2人組のもとに別の客が合流し、その場で宴会が始まる様子も見られた。

花見客が増える週末を前に、小池都知事は改めて警戒を呼びかけている。

東京都・小池知事:
人の流れ、そして感染の防止策。これが相まって新しい感染者数を押し上げるという可能性もあります。引き続き(協力を)よろしくお願いします。

加藤綾子キャスター:
宣言が明けて初めての週末、そして桜満開で人出が気になるところなんですけれども。どうですか、お花見はされてますか?

松丸亮吾スペシャルキャスター:
することは普段はあるんですけど、今年は避けている形ですね。お花見自体は悪いことではないと思うんですが、人の流れとかマスクを外しての飲食みたいなのが絡んでくると、今は避けるべきじゃないかなと。
花見だけを目的にするのであれば、例えば深夜の人がいない時期とか、早朝のちょっと出かける前とかを狙って撮影とかできると思うので、人と交流するということは目的にしないほうがいいのかなと思います。
 

加藤綾子キャスター:
上手に密を避けてということですよね。去年も今年も残念ながら桜の下でワイワイとはできないのですけれども、人混みを避けてしっかりマスクをして桜を眺めたいなと私も思います。

(「イット!」3月26日放送分より)