英単語がびっしり…努力の跡が「えぐい」!

受験シーズンが終わり、4月からの新生活を楽しみにしている人も多いだろう。

コロナ禍で合格祝いに繰り出す…というわけにはなかなかいかないだろうが、受験生の多くが勉強から解放された喜びをかみしめているはず。

そんな中、Twitterに投稿されたとある高校3年生の過去の勉強ノートが「壮絶」だと話題になっている。

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「掃除しとったら高一の時のえぐいノートでてきた」

このコメントともに投稿された画像には、細かな青い模様で埋め尽くされたノート……のように見えるが、よくよく見てみると全ての行に英単語がビッシリ!

どうやら、覚えるべき単語を青いペンでくり返し書いた結果、こんなことになってしまったようだが、それにしても強烈なインパクトだ。

拡大してみると、英単語がギッシリ
拡大してみると、英単語がギッシリ

このノートを投稿したのは、Twitterユーザーの汚咲(@0s4ki3)さん。画像を拡大し、目を凝らすことで、辛うじて「method」「include」などの英単語や「get down to~」などのフレーズが読み取れるほどの細かい文字だ。

本人も「えぐい」と言ってしまうノートには「すごすぎ」「エグい努力」と驚きの声が寄せられたほか、「呪文みたい」「給与明細を剥がした紙(個人情報保護シール)ってこんな感じだったな」「ブックカバーにしたい」など、もはや“そういうデザイン”に見えてくる人も続出。投稿には10万件を超える「いいね」がつくなど、注目の的となった(3月10日現在)。

努力の跡が滲む、鬼気迫るノート。しかし一体どうしてこうなってしまったのか…さっそく、投稿者の汚咲さんにお話を聞いてみた。

「ノートを無駄にしないように」で誕生

――どうしてこんな「えぐいノート」が生まれてしまった?

とにかくノートを無駄にしないようにしようという意識からです。ページに空白があるのがなんか許せなくて……(笑)

英語と日本史の単語、用語を覚えるために使ってました。基本的に書くことで覚えるタイプだったので、なにか覚えなければならないものが出る度にとりあえず書きまくる、って感じでした。


――ノートへの反響はどう思った?

僕の周りには結構同じように(僕のノートほどの密度では無いですが)青ペンで書きまくって覚える、という人が多かったので「こんなの初めて見た」とか、「頭おかしい」的なことを言われると一種のカルチャーショックというか、色んな世界があるんだなーと実感します(笑)

めくってもめくっても「えぐいノート」
めくってもめくっても「えぐいノート」

――普段書く文字も細かくギッシリ?

中学校時代のノートや学校で書かされるもの等については、やはり文字が小さいことを指摘されます(笑)

途中で暗記するには文字を小さく沢山書くより大きくはっきりと書いた方が効率的だと言う情報を耳にし、高三の時は裏紙などで大きく文字を(もちろん青ペンで)書いて覚えてました。


汚咲さんによると、このノートは学校や通っていた個人塾で使っていたものではなく、自主学習で使っていたものだという。

できるだけ空白を作らないようにと文字を詰め込んだところ「えぐいノート」になってしまったそうだが、周りが似たような「青ペンで書きまくる」勉強法をしていたそうで、投稿への驚きの声には“カルチャーショック”を感じたそうだ。

ちなみにこのノートは15枚ほど“ギッシリ文字”のまま続いていたが、途中からルーズリーフに切り替わったそうで、「ノートは高一のものですが、高二の時のものもあります」という大量のルーズリーフにも、同じように細かな文字が綴られていた。

途中からは「大きくはっきりした文字で書く」学習法を取り入れたため「えぐいノート」はここで打ち止めとなったようだが、もしこのまま続いていたらどこまで増えていたのかも少々気になるところだ。
 

見事つかんだ大学合格!

勉強は積み重ねが大事…という言葉をそのまま表したかのようなノートとルーズリーフだが、その努力が実り、汚咲さんのアカウントからは見事、早稲田大学“現役合格”の嬉しい報告も。

「早稲田に進学する知り合いが一人もいないので…」と不安を滲ませつつも、友達作りを頑張りたい、と目標を教えてくれた。


――見事合格した大学ではどんな目標が?

勉強の習慣が早くも抜けてきているので、大学入ってからもなんらかを学びたいと考えています。ゆくゆくは資格なども取りたいな、なんて…(笑)

でもとにかく今は友達作りです!早稲田に進学する知り合いが一人もいないのでぼっちにならないかがほんとに不安で……


――ちなみにこのノート、今後はどうする予定?

記念として取っておこうかなと考えています。これだけバズってしまったので捨てるに捨てれないな…って感じですね(笑)


一見「呪いのアイテム!?」と思ってしまうノートに詰まっていたのは、がむしゃらな努力の証拠。新生活のお守りにもなってくれそうなノートを、ぜひ大事にしてほしい。
 

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プライムオンライン編集部
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