東京の高齢者へのワクチン配送のスケジュールが3月5日明らかになった。世田谷区八王子市で最も早く接種が始まる可能性がある。

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5日午後4時半から会見を行った河野太郎規制改革担当相。ワクチンの供給状況を明らかにした。

河野太郎規制改革担当相
3月8日の月曜日、第4便として850箱16万5750バイアル(※ワクチンの瓶)のワクチンが我が国に到着する予定です…

EUの承認が得られれば、3月と4月で合わせて約468万人2回接種できる量が供給されることになる。

河野太郎規制改革担当相
(1バイアルから)6回とれる針と注射器の確保を進めておりますが、4月5日から4月19日までの高齢者の優先接種についても5回接種の針と注射器でスタートすることになります

ワクチンの供給量により大きく左右される接種スケジュール。FNNは東京都のワクチン配送スケジュール案を入手した。

高齢者の接種時に最初に配送されるのは世田谷区と八王子市となっている。

【東京23区の配送スケジュール案(見込み)】
4月  5日の週~:世田谷区
4月12日の週~:足立区・大田区・練馬区・江戸川区・板橋区・杉並区
4月19日の週~:葛飾区・江東区・北区・品川区・中野区・新宿区・墨田区
4月26日の週~:(豊島区・目黒区・荒川区・台東区・港区・文京区・渋谷区・中央区・千代田区)

東京23区の配送スケジュール案では、高齢者の人数や人口に対する割合に応じて配送が始まる時期は4つのグループに分けられている。世田谷区に配送されるのは他の区に先がけて4月5日の週の予定となっている。

【東京市町村の配送スケジュール案(見込み)】
4月  5日の週~:八王子市
4月12日の週~:町田市・府中市・調布市・西東京市
4月19日の週~:日野市・立川市・国立市
4月26日の週~:(多摩市・三鷹市・東村山市・青梅市・東久留米市・武蔵野市など計31市町村)

東京の市町村の配送スケジュール案では、世田谷区と同じく最速なのは4月5日の週に配送予定の八王子市となっている。

ワクチンの配送時期が違えば、当然接種の始まる時期にも差が生まれる可能性がある。街で聞いてみると…

一番遅いグループの目黒区民
3週間(遅れ)となると長いですよね。そこまで差があると困るかなとは思います

また、自治体からは配布されるワクチン量にも困惑の声があがっている。

最初にワクチン配送が始まる世田谷区の場合、高齢者は18万4244人いるのに対し、配布されるワクチンは2箱(975人に2回接種分)

カバー率は高齢者のわずか0.5%に過ぎない。

その他の区や市へも多くて2箱の見通し。区の担当者にとって「この事態は想定外だった」と言う。

高齢者7万人の区の担当者
65歳以上の高齢者が7万人以上いるため、少量のワクチンを高齢者にどう割り振るのか決めかねている

配分が2箱の区の担当者
3月中旬以降に接種のクーポンを一斉に配布する予定だったが、量が極めて少量のため検討中…

さらに取材を進めると、東京都から5日、スケジュールが配布されたことがわかった。しかしそこには…

4月26日の週に配送予定だった自治体の担当者
東京都からワクチン配布の資料が届いた。4月19日までは配布時期の記載があって26日の週は何も書かれていない状況自分の自治体の名前が無かった…

なんと4月26日の週に配布予定だった市区町村名の記載が無くなっていたという。

5日新たに示されたワクチン輸入の見通し。スケジュール通りの配布は行われるのだろうか?

(イット! 3月5日放送より)

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