9人が死亡した長野県の消防防災ヘリ事故からきょう3月5日で4年。各地で安全への誓いを新たにしています。

亡くなった隊員の1人、大工原正治さんが所属していた佐久広域消防では5日朝、事故現場に向かって黙祷しました。

2017年3月5日、松本市の鉢伏山で救助訓練に向かっていた県の消防防災ヘリが墜落。乗っていた9人全員が死亡しました。

当時56歳の機長が病歴など嘘の申告をしたなどとし書類送検されましたが、地検は不起訴処分としました。

佐久広域消防では事故後、毎月5日、職員同士で安全管理について話し合っています。

大工原さんの友人 警防課救急係長・佐塚正樹さん:

「彼がいれば何をしていたか常に考えますので、遺志を引き継ぐ上でも全てのことに対して一生懸命取り組んでいきたい」

午後は松本空港で県の追悼式も行われます。

一方、防災ヘリは2018年5月に民間のリース機で運航を再開しましたが、機体の安全性が確認できず、1年8カ月、運休が続いています。

去年12月に購入した自前の機体で来年度中の再開を目指しています。

(画像:長野県の消防防災ヘリが墜落 2017年3月5日 松本市)

長野放送
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