コロナ禍の身だしなみ 紳士服フロアがリニューアル

土門健太郎記者:
ずらっと並んだこちらのコスメ商品、すべて男性用となっています。

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そごう横浜店の紳士服フロアでは、26日から、オンライン会議の際に画面に映る顔回りの身だしなみを提案する、メンズビューティーのエリアを新たに設けた。

リニューアル前はおよそ25平方メートルだった男性用コスメ売り場を、6倍のおよそ150平方メートルに拡大。

メンズメイク用品やスキンケア商品などを30ブランド以上用意し、専門スタッフが商品選びをサポートする。

そごう・西武リーシング本部 坂井岳さん:
リモートワークでオンライン会議をするようになると、上半身、特に顔のアップがあるので、整った顔でプレゼンテーションしたいという需要が高まってきている

非接触の採寸システム 新たなワイシャツ売り場

また、メンズビューティーのエリアの1つとして、ワイシャツ売り場も新たに。

非接触の採寸システムを導入し、スマートフォンで正面と横向きの全身写真を撮影するだけで、サイズの採寸が可能となる。

そごう横浜店では、緊急事態宣言後、メンズコスメの売り上げがおよそ2割伸びていて、コロナ禍で百貨店の売り上げが落ち込む中、需要の取り込みを狙う。

市場拡大の鍵は

内田嶺衣奈キャスター:
紳士服フロアのさまざまな変化ですが、松江さんはどうご覧になっていますか。

デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
まさにライフスタイルを提案する新しい百貨店のあり方だと思うのですが、その中でも男性用のコスメに注目するのは面白いと思うのです。

潜在的には伸びている市場で、例えば40代から60代の男性はスキンケアの消費が伸びています。
あとは、10代から20代に関して、女性用の化粧品を男性が使う、このシェアも結構伸びたりして面白い市場なのです。

内田嶺衣奈キャスター:
確かに私の周りの男性陣もお肌のコンディションを気にする人は結構少なくないです。

デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
ですからそういったところに加えて、テレワークで自分の顔をまじまじと見る場面が増えた。
これは非常に大きいトリガーになると思うのです。

何とかしたいということで化粧品を使ってみる。
こういった体験する人口が増えてきた。
これが市場拡大の1つのきっかけになるのではないかと思います。

内田嶺衣奈キャスター:
男性だから女性だからではなく、自分自身の価値観で商品を選ぶ人が増えてきていますよね。
ここに新しい市場開拓のヒントがあるのかもしれません。

(「Live News α」 2月26日放送分)