北海道が全国に先駆けて一斉休校に踏み切ってから、まもなく1年。
学校再開後も“感染の不安”から、自主的に学校を休んでいる子どもたちがいる。札幌では2020年度、感染への不安から30日以上、学校を休んだ小中学生が91人にのぼることがわかった。

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“感染不安”理由に自主休校…1年近く休むケースも

基礎疾患があるなどして学校を休んでいる“自主休校”の子どもたち。
実態を把握するため、北海道内で人口15万人以上の6市の教育委員会を取材した。

札幌では、2020年4月から10月までの半年間に30日以上学校を休んだ子どものうち、“感染不安”を理由に挙げた小学生が73人、中学生が18人で、あわせて91人にのぼることがわかった。

30日に満たない子どもの中にも、“感染不安”のケースがあると見られ、実態はさらに多い可能性もある。

感染への不安で、1年近く中学校を休んでいるりんさん(仮名)。

札幌の中学2年生 りんさん:
密になる状況で距離感もいつも通りで、学校に行くのが不安だった。自分と同じように不安に思う人がいるのはうれしい

自宅学習のための仕組みも…子どものケアどうする?

札幌市教委は、自宅で学習するための教材を週1回ウェブサイトに掲載。また、学校ごとに出した課題を提出するなどし、成績に反映しているという。

りんさんもこの仕組みを使っているが、難しさも感じている。

札幌の中学2年生 りんさん:
授業で先生からしかもらえないアドバイスもある。自分だけでは考えられないこともある

一方、札幌以外の旭川など5つの市は“自主休校”する子どもの数を把握していないか、非公表としている。

休校中の子どものケアをどうするのか。
北海道教育委員会の小玉俊宏教育長は…

北海道教育委員会​・小玉教育長:
1人1人寄り添って、不安の解消や学びの保障に関する方法を考えていきたい

大阪府内には「選択登校制」の対応も

“自主休校”する理由は、主に「子どもや同居家族に持病や基礎疾患がある」「子ども自身が感染不安を感じている」の2つが挙げられる。

一方で、子どもや保護者からは、「課題に取り組むだけでは不十分ではないか」「学校から取り残されている“孤独感”を感じる」といった不安の声も寄せられている。
そうした子どもに対し、北海道内でも様々な対応がとられている。

札幌市では、週1回 学年ごとにウェブサイトに課題を掲載。英語・実技系科目は、YouTubeで動画配信。

釧路市では、授業のライブ配信やYouTubeで動画配信。インターネット環境がない場合は、DVDで配布している。

北海道外に目を向けると、大阪・寝屋川市では、2020年6月から登校するかオンライン授業を受けるかを選べる「選択登校制」をとっていて、授業をライブ配信している。

市内36の小中学校で対応でき、感染不安だけでなく学級閉鎖の場合でも、すぐに対応できるというメリットがある。

子供たちの学びを守るために何が必要か、しっかりと考えていく必要がありそうだ。

(北海道文化放送)