拾ったごみを写真に撮って投稿し、仲間とシェアするごみ拾いアプリ「ピリカ」。

株式会社ピリカの代表取締役・小嶌不二夫さんは、地球環境に深刻な影響を与えるポイ捨てごみの問題解決に取り組んでいる。

「7歳の時に学校の図書室で環境問題の本を読み、こんな大きな問題を将来解決できるようになったら、すごく格好良いし、面白いなと思ったのがきっかけ」と明かす小嶌さん。

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子どもの頃からの夢を実現するため、10年前に「ピリカ」を開発した。

ピリカは拾ったごみを写真に撮って投稿し、どこでどんなごみを拾ったのかを“見える化”。投稿すると、ピリカを利用する世界中の人から「ありがとう」のメッセージが届く。

利用者は「拾ったということをシェアして感謝の気持ちをもらえるのがすごくいい」と話す。世界108ヵ国、約95万人がピリカでごみ拾いをした。

さらに、海洋プラスチックごみの実態を探るため、低コストで調査ができる「アルバトロス」というマイクロプラスチック調査装置を開発。

2019年度に国内100ヵ所の川や港に浮かぶマイクロプラスチックを調べたところ、75ヵ所から人工芝の破片が見つかった。風で運ばれた人工芝の微小な破片が川や海を汚染していることを示す、貴重な記録となった。

最近では、新型コロナウイルスの影響でマスクをすることも多く、道ばたに使い捨てマスクが落ちているのをよく見かける。この使い捨てマスクにもプラスチック原料は含まれている。

小嶌さんは「生態系に対する汚染がゼロに近い状態になっていくべきだと思っています。着々と地球は汚れていって、いつか住めなくなってしまうと思うのです。そうならない未来を作るべきだと思うので、その一押しができたらいいなと」と期待を込めた。

株式会社ピリカ
https://corp.pirika.org/

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