FNN記者のイチオシのネタを集めた「取材部 ネタプレ」。今回取り上げるのは、経済部の井上文那記者が伝えるコロナ禍で「生活を支える小売り 工夫の裏側」。

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緊急事態宣言で売れ行き商品に変化

経済部 井上文那記者:
緊急事態宣言ですが、対象地域が7府県追加されて11都府県に拡大されました。そういう状況の中でスーパーでの売れ筋の商品に変化が出てきているのです。例えば、スーパー「いなげや」では緊急事態宣言が出されるといった報道が出始めた1月4日以降の数字を見てみますと、家飲み人気ということもあって、お酒類の売り上げは前年の同じ時期に比べて1.2倍になっているということです。さらに、パスタやレトルトのカレー・シチューといったような商品は1.8倍売れていて好調だということなのです

経済部 井上文那記者:
スーパー「ライフ」では、緊急事態宣言が出されるとわかった時点で、インスタントラーメンやピザ、冷凍食品など前回の宣言時に売り上げが良かったものを店頭のわかりやすいところに陳列をして、多めに並べたというような店舗はあったということで。こうした商品の売り上げが伸びているということなんです。スーパー「サミット」でも、前回の宣言の時に売れ行きがよかったパスタやレトルトの食品の仕入れを増やしましたよと。スーパー「ヤオコー」でも、宣言が出されるという報道が出た時点で、レトルト商品、水などの仕入れを増やしたということなんです

貸倉庫を借りて在庫を確保するところも

加藤綾子キャスター:
日持ちするレトルト食品とかを買う方が多いということだと思うんですが、前回は買い占めとかそういうのが問題になりましたけど。今回は皆さん、すごい在庫を準備しているというニュースを多く耳にしますけども?

経済部 井上文那記者:
前回のような混乱というのは、今のところ複数のスーパーに聞いたところは見られてないということで、やはり在庫もたくさん確保しているのでということでした

加藤綾子キャスター:
落ち着いて大丈夫と?

経済部 井上文那記者:
さらに、安心して買い物をしてほしいということで、イオンも在庫を増やして対応しているのです。イオンは前回の緊急事態宣言の際、水やカップ麺など日持ちがする商品を中心に品薄状態となることがあり、今回こうした商品の在庫を通常の2倍程度に増やしました。増やしたということで置く場所も必要になってくるのですが、すでにある大きな倉庫の近くに、さらに追加で貸し倉庫も借りたということなのです

ウィズコロナに特化した店舗も出現

経済部 井上文那記者:
ウィズコロナを意識した店舗をオープンしたスーパーもあります。それが、東京や神奈川で919店舗を構える小型スーパー「まいばすけっと」です。去年11月にオープンした祐天寺駅通り店を見ると普通の野菜売り場のように見えると思いますが、この「簡単野菜」というPOP、普段外食ばかりであまり料理をしない人も手に取りやすい商品を数多く置いていて、鍋用のカット野菜などを取り扱うなど、工夫を凝らしたコーナー作りになっているんです。これなら柳澤さんも手に取りたくなりませんか?

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
僕は食べる方が専門なので…料理は苦手なんですよ

経済部 井上文那記者:
簡単なのでぜひ挑戦していただければと

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
ちょっとやってみたくはなりますよね。こんなこと簡単に言うと後でえらいことになるけど

加藤綾子キャスター:
奥様が見ていたらね

経済部 井上文那記者:
ゴボウ1つをとっても「下ゆでゴボウ」と「下ゆでささがきゴボウ」の2つのパターンを用意して料理によって使い分けができるほど、バリエーション豊富に取りそろえられているということなんです

需要高まる冷凍食品は売り場を拡大

経済部 井上文那記者:
そして、前回の宣言時に全国的に売り切れが多かった冷凍食品なんですが、その教訓が生かされていて、専用コーナーをこちらの店舗では従来より拡大しているということなのです。大きな鮭がこれでもかと入れられた「さけご飯の素」や「クラムチャウダー」さらには「ブイヤベース」など、家の中でまるで外食気分を味わうことができるような変わり種の商品もたくさんあります

加藤綾子キャスター:
たくさん種類があるので選ぶのも楽しそうですよね。今度はこれ食べてみようとか

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
毎日なんとなく、豪華なレストランで食事している雰囲気になればいいな

経済部 井上文那記者:
食卓が華やかになるかもしれません。こちらの冷凍食品の売り場なのですが、通常の従来の店舗の1つの冷凍食品エリアだいたい2つから3つぐらいという店舗が多かったのですが、今回の取材した店舗はずらっと13エリアあって、売り場自体も拡大しているそうなんです。

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
完全にシフトしていますね

加藤綾子キャスター:
やっぱりそれだけ冷凍食品の需要が高まっているということですよね

経済部 井上文那記者:
その他だとこちらの店舗、ウイルスの除去設備があったり、セルフレジを導入するだけではなく従来の店舗より多めに入れているということなんです。通路幅も広くとっていて、お客さんが密になることを防ぐ工夫もとられていて、コロナ対策をいろいろ実施されています

加藤綾子キャスター:
皆さんそれぞれ工夫されていると

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
できたらお店行かなくても、宅配でこういうものが簡単に手に入るようになればいいな。でも人が足りないですからね。なかなか思うようには…

加藤綾子キャスター:
宅配も増えてきましたからね

(「イット!」1月14日放送より)