コロナ以外の重症者受け入れ困難に…

医療提供体制が逼迫し、通常の救急医療も含めて危機的状況にある

1月14日の東京都モニタリング会議で東京都医師会の猪口正孝副会長はこのように述べ、さらに「救急救命センターを含む救急受け入れ体制が逼迫し、多くの医療機関で受け入れが困難になっている」と指摘。

新型コロナウイルス以外の病気やけがでも「重症者の受け入れが困難になり、多くの命が失われる可能性がある」との危機感が示された。

東京都医師会 猪口正孝副会長
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1週間後には新規感染者が1日2803人にも

これまで経験したことのない速度で増加している

国立国際医療研究センターの大曲貴夫センター長は、現状をこう表現した。

そして、感染者の増える勢いをあらわす増加比は約165%となり、爆発的な感染拡大を疑わせる水準で推移しているとの分析が出された。

このままだと、1週間後には1日あたりの感染者数が2803人になり、新規の入院患者だけで確保した病床4000床を超えてしまうという。

国立国際医療研究センター 大曲貴夫センター長

ウイルスにはカレンダーも時計も地図もない

また、感染経路については家庭内感染が先週から10ポイント増加し、57.2%と最も多くなっている。

20代から60代では、家庭内に続いて多かったのが「会食」だった。

その内容は、年末年始の親戚との集まりや大学生の年越しのパーティーで、特に20代・30代の会食などを通じての感染例が多かったそうだ。

「ウイルスはカレンダーもなければ時計もなければ地図もない。お昼か夜か関係ありません。県境も関係ない、年末年始も関係ない」

小池知事は、昼夜関係なく「人の流れ」を抑えることの重要性をこう訴えた。

体調の変化に「すごく敏感になってほしい」

自宅療養中に容体が急変し亡くなった人は、都内ですでに3人。

“急変”とはどのような状況を指すのか。大曲センター長はモニタリング会議で次のように説明した。

「物凄く息が切れるっていうのがいきなり来るわけではなくて、疲れがひどいとか、そういうので出る方もいらっしゃる」

「熱はそれほどでもないけれども、家事をした後にだるさが出てきたとか。急に動けなくなったというほどじゃないけれど、なんだかすごい疲れが出るようになったとか。そうこうしているうちに急に苦しくなったとか…」

我々がイメージする“急変”より静かに急変することもある、ということだ。大曲センター長は、体調の変化について「今すごく敏感になっていただいた方がいい」と述べた。

14日は自宅療養者が8837人と過去最多となった。その一方で、ある関係者からは「今はそんなに簡単に入院できない」との声も聞こえてくる。

自分を守るために、自分の体調に敏感に。そして、手洗い、マスク、換気を改めて徹底していくしかない。

(執筆:フジテレビ都庁担当・小川美那記者)