「がん」にまつわる基本データを知ろう

女優の野際陽子さんが肺せんがんで亡くなった。まだ年若いながら乳がんになった小林麻央さんなど、著名人と「がん」にまつわるニュースは少なくない。

40代ともなると、自分の身の回りでも「がん」の病名を耳にすることが増えてくるだろう。年を重ねた身近な人たち、両親や親戚からの知らせがあると、胸を痛めつつ「自分もいつかは…?」と、そんな考えが頭をよぎる。そんなところへ同年代の知人が「がん」になったなどと噂に聞けば、徐々に自分の体調への不安も膨らんでくるかもしれない。

しかし、そんな時にただ「むやみに」怖がっていても仕方ないのだ。その「実態」と「対処法」を正しく知れば、「万が一の時」を具体的に想像できる。

特集「もう、むやみに『がん』を怖がらない」。第1回は「がん」の実態、とりわけ「40代とがん」にまつわる基本データを中心に知ることからはじめよう。

 
 
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明日公開の第2回は、「万が一の時」にどんな治療の選択肢があるのか、「基本的な対処法」について、医師の話を聞きながら紹介する。

【注釈】
*1 がんで死亡する確率〜累積死亡リスク(2014年データに基づく)
累積死亡リスクとは・・・ある年齢までにある病気で死亡するおおよその確率
国立がん研究センターがん情報サービス 最新がん統計より
http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

*2 出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」より2012年のデータを抜粋
http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/dl/index.html

※「上皮内がん」とは、上皮細胞と間質細胞(組織)を境界している膜(基底膜)を破って浸潤(しんじゅん)していないがん(腫瘍、癌)を指す。浸潤していないため、切除すれば治ると言われる。

*3 40代の日本人の人口17,400,000人に対する、がん患者43,883人の割合から東京ドームの収容人数55000人あたりの人数を算出。

*4 がんと診断されてからの生存率
国立がん研究センターがん情報サービス 最新がん統計より
http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

*5 正確には、性別、生まれた年、および年齢の分布を同じくする日本人集団



(イラスト:さいとうひさし)

プライムオンライン編集部
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