「外食したい」がプライベートに集中

飲食店向け予約・顧客管理システムの開発・提供等を行う「テーブルチェック」が、システムを利用する約5000店の利用客の、2020年のコロナ禍での利用シーンについて調査結果をとりまとめた。(以下、テーブルチェック調べ)

まず、2020年の1年を通じた飲食店の利用を「目的別」に見てみると…
割合では、「知人会食(記念日除く)」「ビジネス」「忘新年会、歓迎会、同窓会」が2019年に比べ計6%ほど減少した。
一方、「記念日」「家族行事」「デート」が計6%ほど多くなった。
テーブルチェックでは、誕生日や結婚記念日など「ハレの日」に外食を楽しむ傾向があると見ていて、「外食したい」という思いが、プライベートに集中したと推定している。外食頻度が減る一方、外食への目的意識や、1回の食事を贅沢に楽しみたいという消費者心理が、今後も一層高まっていくと予想する。

【対象データ数(1月~12月) 2020年:5,188,160件 2019年:4,622,667件】 ※2020年12月6日時点のデータに基づき調査・分析
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リモートワークが本格化した3月以降、11月までの「曜日別」の利用を見た場合、いずれの曜日も2019年に比べマイナスではあるものの、土曜日の落ち込みは3月以降も2割以内にとどまった。一方、水曜日は3割以上マイナスとなった。
ビジネス目的での外食需要が減少したことが影響したとみられている。
大型連休など、祝日の恩恵を受けにくい水曜日や木曜日は、ビジネス需要の落ち込みが如実に表れるという。
テレワークなど、コロナ禍で浸透した新たな働き方が今後も続くことが予想されるため、テーブルチェックでは、週末や祝日をターゲットにした販売戦略の拡充が必要としている。

【対象データ数(3月~11月) 2020年:12,872,450件 2019年:16,222,049件】 ※2019年3月~11月の来店件数、16,222,049件を100として計算

「常連」比率高いと回復も早い

また、新型コロナで緊急事態宣言が出ていた4月と5月の「利用客」を比率で見た場合…
来店回数が5回以上のいわゆる「常連」の4月の来店は、2019年に比べ2.5倍近く増えたほか(5.4%→12.7%)、5月も約2倍(5.3%→10%)に増加した。
さらに、来店回数が2回以上のいわゆる「リピーター」とあわせると、4月が約6割増加(19.8%→31.2%)、5月も約4割(19.8%→28.6%)増加している。
常連やリピーターが、コロナ禍の苦境に立たされた飲食店をサポートした形となった。
テーブルチェックの調査では、新型コロナの感染拡大よりも前から「常連客」の比率が高かった飲食店では、コロナ禍でも回復が比較的早く、予約で先々まで満席になっている店舗も出ているという。
このため、withコロナ時代においては、「常連客」の獲得・拡充がより一層重要視されるとしている。

【対象データ数 2020年4月:156,546件 2019年4月:1,004,862件 2020年5月:222,396件  2019年5月:1,070,474件】

2021年も飲食業界にとって厳しい状況が続くと予想される中、 さらに強い経営体質を作っていくために、「ブランディング力」「情報発信力」「リピーターの獲得」の3要素が重要性を増すと、テーブルチェックは指摘する。
また「Instagram」などのSNSも活用し、飲食店サポーターを1人でも増やしておくことが、喫緊の課題だということだ。

(フジテレビ経済部 西村昌樹記者)