毎年この時期、駆け込み需要が高まるふるさと納税。
「楽天ふるさと納税」が公開している2026年の人気ランキングトップ3で、1700以上の自治体約100万点の返礼品の中から1位に輝いたのが、おなじみ北海道・別海町の「訳あり ほたて貝柱」です。
2位と3位は、実はどちらも関東の自治体による返礼品なんです。
ことしはどんなものが注目されているんでしょうか。
また、ある“共通点”も見えてきました。
ふるさと納税人気の返礼品、第2位は千葉・銚子市です。
ここ数年で“あるもの”が人気急上昇中です。
年末に向け駆け込み需要が高まる中、楽天ふるさと納税がここまでにまとめた最新の返礼品人気ランキング。
現在1位は北海道・別海町の「訳あり ほたて貝柱」です。
身が肉厚でプリップリなホタテは、2025年に引き続き1位を死守しました。
別海町役場は「秋鮭の不漁が続き漁師の経営が不安な折、全国からの応援が励みになっています。引き続き全国の食卓に幸せをお届けする努力を重ねてまいります」とコメントしています。
3位は、関東から栃木・小山市の「ボックスティッシュ60箱」です。
国産パルプを使用した返礼品は2025年も年間3位に。
人気の秘訣について、小山市役所 まちの魅力推進課の前田千穂係長は「品質ですとか、寄付金のバランスが良く『コスパに優れている』というレビューもいただいている。リピーターの方もかなり定着しておりまして、『毎年継続する』とレビューをいただいているのも一つの理由」だと話します。
物価高などの影響で、返礼品に日用品を選ぶ人が多いようです。
そして、人気ランキング2位で現在、関東の返礼品トップとなっているのは、千葉・銚子市の「訳あり!厚切り塩銀鮭の切り身」です。
楽天ふるさと納税の担当者によりますと、「昨今の物価高の影響を受け大容量パックや使いやすい小分けパック、そして“訳あり”がついている返礼品が人気です」ということで、2026年は日常使いしやすい魚の切り身などが人気の傾向にあるといいます。
「訳あり!厚切り塩銀鮭の切り身」は、チリ産のサケを地元の工場で加工した切り身で、2025年の5位から現在2位にまでジャンプアップしました。
この結果に、銚子市の越川信一市長からは「想定以上に大きく伸びている。うれしく受け止めております」という声が聞かれました。
いま銚子市の返礼品を求める人が、かつてない勢いで急増しているというのです。
楽天ふるさと納税がまとめた2026年の返礼品ランキングでトップ15に入った関東の返礼品は4件で、そのうち2つは千葉・銚子市のものです。
人口約5万人で、関東の最も東側に位置する銚子市には、全国有数の水揚げ量を誇る銚子漁港があり、水産加工業が盛んな街です。
ふるさと納税の寄付額は長く低迷していましたが、2023年度から急増し、2025年度は70億円に達し3年で約25倍に。
なぜ、いまになって寄付が殺到しているのでしょうか。
「イット!」は6日、ランキング2位となった「訳あり!厚切り塩銀鮭の切り身」の加工工場を取材しました。
銚子東洋・渡邊一英工場長:
きょうはふるさと納税の厚切り銀鮭の1.5kg小箱サイズを製造しています。
工場では大量のサケが丁寧にカットされていきますが、地元・銚子漁港で水揚げされる主な魚はイワシやサバで、サケの水揚げはゼロ。
では、このサケは?
銚子東洋・渡邊一英工場長:
これはチリ産の養殖物になりますね。私どもで加工して味付けして再凍結する商品になります。養殖銀鮭の加工は1980年代からしていて、今年で約40年くらいになりますかね。
外国産でも地元で加工をすれば、ふるさと納税の返礼品として出品が可能で、地元で長年培われてきた水産加工技術が生かされています。
さらに、もう1つ秘密が。
銚子東洋・渡邊一英工場長:
こちらがわかりやすいですね。血の痕です。そういうのが多い物が二級品になるのですが、こういったものを“訳あり”として出しているのがふるさと納税の返礼品。(Q.味に問題は?)味にはまったく関係ないです。
返礼品として人気を集める銀ザケ。
今は地元の商店にも同じものが並んでいます。
キッチンライフ銚子東洋・實川麻衣子さん:
「同じものが食べたい」という銚子市の方も来店されて、以前は置いていなかったんですけど、要望があって置くようにしました。
冷凍の切り身は1つずつラップに包むことで日持ちしやすく、そのまま焼くだけでふっくらとした食感を楽しめるといいます。
実は、返礼品ランキング14位の天然サバも、国産ではない「北欧産」の「訳あり品」です。
飯田商店 広報担当・野副倫臣さん:
(北欧産のサバは)食べると一口目でおいしいと感じられるような脂のりの良さが一番のポイントかなと思います。小骨がお皿に残らないという最後のわずらわしさまでを解決した。付加価値をつけたのが弊社の骨取り魚です。
北欧産ならではのジューシーさに加え、“サバならではの使い方”が人気の理由だと分析します。
飯田商店 広報担当・野副倫臣さん:
(サバを)毎日の食事に取り入れたい方からしたら、訳あり品でも気にせず食べられるのが一番いい。そういったのがマッチしてご好評いただいているのかな。
寄付額70億円のうち9割以上を「水産加工品」が占める銚子市。
銚子市・越川市長は寄付金の使い道について「給食費の無償化であるとか、0歳からの保育料の無償化であるとか、これからの子供たち、銚子の未来を背負う子供たちのためにというのが第一の目標でした」と話します。
銚子市の躍進を支える「訳あり品」。
ふるさと納税ガイドの飛田啓介編集長は、その魅力を「消費者からすると“味の変わらないもの”が、よりたくさんもらえてうれしいということにつながりますし、最終的には余って捨てられてしまうかもしれないようなものが、しっかり皆さんのご家庭に届くということで、誰にとってもうれしいのは『訳あり品』なのかな」と説明します。
「楽天ふるさと納税 2026年間ランキング」では、食品や日用品のほか、熊本地震の災害支援寄付が20位にランクインしました。
どんな返礼品にすべきか迷っている人には、「先行予約」を選ぶのも1つだといいます。
ふるさと納税ガイド・飛田啓介編集長:
例えば季節のフルーツみたいな形でこの時期にしか届かないもの。実は今の段階からすでに先行予約という形で受け付けている。まさにこの11月・12月で非常に充実してくるタイミング。
