11月5日は津波防災の日です。今週には防災庁が発足し、国民に1週間分の備蓄を呼びかけましたが、実際に揃えてみると、思った以上に大変です。
■防災庁が緊急要請「1週間分の備蓄を」
「津波防災の日」は1854年、和歌山県を襲った安政南海地震の津波から村人が避難した逸話にちなんで、この日に制定されています。
豊橋市の沿岸部でも訓練が行われ、担当者が、海岸に近づかないように進入防止の看板を避難地域に続く道路に設置していきました。

いつ起こるか分からない巨大地震と津波。今月2日には防災庁が発足し、国民に向けた緊急要請が発表されました。
細野豪志防災大臣:
「国民の皆さまにも、しっかりと行動していただきたい。水、食糧、携帯トイレの備蓄」
必要とされる備蓄は「最低3日間、できれば1週間分」で、政府のホームページにも何をどれだけ準備すればいいか記載されています。
■“1週間分”は想像以上…達人の「収納術」は
(リポート)
「今から、推奨されている1週間分の備蓄の食糧を買いに行きたいと思います」
名古屋市内のスーパーで、記者が実際に「1週間分」を揃えてみました。
大人2人分の水やコメ、主菜となる缶詰、そしてカップ麺などを買っていきます。実際に揃えると、かご6杯分にもなりました。これほどの量を、一体どうやって保管していけばいいのでしょうか。

名古屋で防災と片付けのアドバイザーとして活動する石丸陽子さんに、自宅での備蓄を見せてもらいました。
片づけ防災アドバイザーの石丸陽子さん:
「引き出しの2段のところに普段ローリングストックして、消費しながら備蓄しています。これは普段の夫のお弁当にも使いますし、万が一の時の災害の備蓄品にもなります」

普段から消費しながら、都度買い足して備蓄する「ローリングストック」を実践。キッチンの引き出し2段には3日分の備蓄があるといい、上の段にはフリーズドライの味噌汁やプロテインバーや保存できるパンが置いてありました。
さらに下の段を見ると、普段はレンジにかけて食べられるパックごはんやスープなどをストック。また、たんぱく質がとれる袋入りの豆やささみも常備していました。
石丸さん:
「パッと見た時に、寝かせてあると下に何があるか分からなくなってしまうので、立てて収納する。上から見た時に何個くらいあるか分かると、それだけでも心理的なハードルが下がるので、ぜひ立てて収納してもらいたい」

石丸さんには6歳の娘がいますが、嗜好品としてのおやつは、いざという時に安心材料になるため、手の届かないところに多めにストックしていました。

そして肝心の水は…。
石丸さん:
「普段ローリングストックしているお水なので、使いやすい500mLとか」
床下収納には、すぐ取り出せる水や野菜ジュースが。

石丸さん:
「重いものになるので、上から落ちてこないように下に入れています」
さらに、子供部屋の押し入れの中にも備蓄が…。
石丸さん:
「大体3日分くらいはキッチンにあって、万が一キッチンに立ち入れなくなった場合を考えて、別の場所に分散収納をしています」

“分散収納”も備蓄のコツ。押し入れには家族3人分の食料を4日分、長期保存ができるアルファ化米や保存食が入っていました。
そして、押し入れの奥には保存水も。2Lは調理用、500mLは飲料用など、様々な容量の水を置いていて、賞味期限ごとに分けて収納していました。

石丸さん:
「暮らしになじむことが1番大切かなと思っています。続けられないと意味がない。せっかくなら、それぞれの暮らしに合うローリングストックの方法を見つけて、長く続けてほしい。防災食は、おしゃれなものとかおいしいものとかたくさんあるので、ぜひお気に入りを見つけてもらいたい」

