全く新しい発見となるかもしれません。天草の海で、クリオネのように泳ぐ新種と思われる生物が見つかり、話題となっています。
海の中を羽ばたくように泳いでいる生物。まるで流氷の天使といわれるクリオネのような動きですが、形は細長く、クリオネとは見た目がずいぶんと違います。
【中野誠志さん】
(見つけた時の状況は?)「クラゲの仲間とか、水面にいる浮遊生物とかと一緒に泳いでいた感じですね」
発見したのは、天草市でダイビングのインストラクターをしている中野誠志さんです。初めて見たのは10年前。中野さんが天草でダイビング中に生き物を観察しているとき、目の前を泳ぐこの生物を見つけました。体長は大きいもので3センチほど。
【中野誠志さん】「図鑑で調べても、何の種類か分からなくて、詳しい専門家の水中カメラマンに相談したら『明日行けば見られるか?』と言われまして」
大きな興味を示した東京の水中カメラマンとともに調査に乗り出した中野さんでしたが、謎の生物はいったい何に分類されるのか、なかなか結論が出ません。そんな中、東京大学総合研究博物館研究事業協力者でクリオネ研究の第一人者山崎友資さんにも相談すると…。
【東京大学 総合研究博物館 研究事業協力者・山崎友資さん】
「冷たい海のクリオネは、クリオネ属というクリオネのグループなんです。天草はもちろん温かい海なので、クリオネ属というレベルでのクリオネはいない」
(まったくの新種と言っていいんですか?)
「それはまだ分からない。科学的にちゃんと証明しないと分からないのでそのために、この種類は新しい種類の可能性があるという論文をこれから出して、それがちゃんと受理されれば、世界的にこれは新しい種類ですよと認められますね」
山崎さんは現在、遺伝子の調査なども行っていて、「新種発見」への期待が高まります。
【中野誠志さん】「すごく感動的で、天草でしか見られないというのがまた、いいところかなと思います」「見たことないものを、特にお客さんにも見せたいなとも思いますし、自分でも探しているので、それが今回は、たまたま実を結んだというか、そんな感じです」
