32年ぶりに発生した「台風31号」が東京都心に雨をもたらしています。
4日午後4時半ごろの東京・新宿では冷たい雨が降り、辺りが薄暗くなる中、傘をさして家路を急ぐ人々の姿や、車がヘッドライトをつけて走行する様子が見られました。
また、午後5時前の東京・お台場では、雨が強くなり肌寒くなる中、至る所で傘がひっくり返る様子がみられ、街を歩く人からは「さっき全然降ってなかったのに、結構大粒になってきた」という声が聞かれました。
午後になり、冷たい雨粒が落ちてきた東京都心では雨の影響もあり、日中の気温は上向くことなく、午後3時には13.5度まで下がりました。
午後2時ごろ、台風31号が接近している東京・八丈島の海岸では、海はうねり、高い波が岩に打ち寄せる様子がみられました。
再び迫りつつある台風に島の漁師から聞かれたのは「うんざり」という声です。
漁師:
きょうは(漁に出るのは)無理ですね。これだけ(風が)吹いてたらさすがに…。特に9月、10月は休みが長かった。台風で。
強い勢力の台風31号は、5日昼ごろに東京・小笠原諸島に最も接近し、その後、日本の東の海上を北に進む見込みです。
台風の影響で、関東では5日朝、千葉県や茨城県などの沿岸部を中心に警報級の大雨となるおそれがあります。
特に、大雨被害が相次いだ千葉県では、5日朝までに100mmの雨が予想されていることから、影響が心配されます。
台風25号の影響で、9月に冠水被害に見舞われた千葉・酒々井町の開運団地では、冠水が約3週間にわたって続き、10月13日にようやく解消されました。
しかし、水に漬かっていた住宅街の草木は枯れ、被害の深刻さを物語っていました。
台風25号の影響で浸水していた公園は現在、災害廃棄物の仮置き場となっています。
また、別の場所にある災害ごみの仮置き場では、大量のたんすが山積みとなっていました。
住民の保科勇太さん:
水が引いたことにうれしさはあったが、あの日からにおいとかとの戦い。ここからが本当の正念場。
冠水の原因となった、土砂崩れでふさがれた排水管は今も機能していません。
住民の保科勇太さん:
大雨が降ったら、また同じような状態に。台風31号はそれたといえども前線があって、雨雲が刺激されるというので、ものすごく不安。
一方、豪雨により堤防が決壊した千葉・成田市や印西市などにまたがる印旛沼。
冠水被害に遭った周辺の米農家は、厄介な水草への対応に苦慮していました。
コメ農家・山崎康孝さん(崎はたつさき):
周辺にあった外来種の水草とかが、ちょうど角なのでみんな流れてきて、最終的に水が引いたときにここに残った。
さらに、復旧の妨げとなっているのが黒い“ヒシの実”です。
コメ農家・山崎康孝さん:
こういうのがばーっと(田んぼに)入っているので。(Q. かなり硬い?)当初は道路にもいっぱいあったので、踏んづけて軽トラックがパンクとか多発。
かつては、忍者が携帯武器のまきびしとして使ったともいわれているヒシの実。
周辺の田んぼに数多く流れ込み、作業車両がパンクする可能性があるため、作業が進まない状態が続いているといいます。
コメ農家・山崎康孝さん:
全体で見ればもう(被害額)機械も合わせたら3000万円超えの水没。大雨が降ってまた水が増えてくると、また違うものも流れてくる。排水路側に流れることがあれば、詰まることも考えられる。
