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「あと10年早ければ…」 城原川ダム建設計画から半世紀 賛否めぐり分断、対立の時期も “水没予定地”住民の現在地|FNNプライムオンライン
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「あと10年早ければ…」 城原川ダム建設計画から半世紀 賛否めぐり分断、対立の時期も “水没予定地”住民の現在地

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佐賀・神埼市の城原川ダム建設計画は、推進派・反対派の対立、地域の分断を経て半世紀以上が経った。完成に向け水没予定地では住民の集団移転が進み、高齢化した住民は故郷を離れ新たな土地での生活を始めている。

賛成派と反対派で対立、住民は分断

佐賀・神埼市で建設が計画されている城原川ダムは、過去の水害を受け1971年に予備調査が始まった。

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しかし、ダム建設をめぐっては賛成派と反対派が対立し地元は分断。長年、議論が続いてきた。

そして2005年。ダムの建設計画を進めるため佐賀県の古川知事(当時)が、水を溜めない「流水型ダム」の方針を示す。

佐賀県・古川知事(当時):
従来の貯留型の水を貯めてしまうダムではなく、環境と共生できる新しい形のダムが必要ではないかと考えた

この方針に対し、地元住民の団体も調査受け入れに合意。城原川ダム事業は建設へ向けて新たな段階に入ったかに思えた。

再び政権交代 凍結から一転、建設へ

しかし、民主党への政権交代で、2009年に城原川ダム事業は凍結されることになる。

ところが、その後、民主党が下野し、再び政権が交代。民主党政権のもとで凍結された城原川ダム事業は2016年、改めて継続することが決定した。

そして現在は、ダム建設に伴う水没予定地の住民の移転と、ダム建設に向けた設計などが行われている。

水没予定地50世帯の半数が集団移転

城原川ダムの建設に伴う水没予定地では住宅の取り壊しが進んでいる。

水没予定地の50世帯のうち25世帯の住民が集団移転を希望しているという。
城原川ダムの建設予定地、岩屋地区の区長を務めた鶴田良治さん(78)もその1人だ。

今年4月末、鶴田さんは住み慣れた家を離れ、妻の光子さんとともに集団移転先の神埼市志波屋に引っ越した。

鶴田良治さん:
いままでは山暮らしというか、四方八方山に囲まれていたんだけど、ここは四方八方平地なので見晴らしは最高ですね

「あと10年早ければ…」

ダムの建設に伴い水没することになる鶴田さんがこれまで暮らしてきた家。そこには今も引っ越し前の家具や荷物が残っている。鶴田さんは自分のペースで荷物の整理を進めている。

「あと10年早ければ元気なうちにみんなで移転できたのに」と鶴田さんは言う。
また同時に「移転した住民と共に新しい土地でそれぞれの楽しみを持って生活をスタートさせている」と笑顔で話す。

鶴田良治さん:
(私は)いま、家庭菜園と花と、ここをバラ園にしようと思って

建設の賛否をめぐる住民の分断・対立を経て、計画から半世紀以上が経った「城原川ダム」事業。
2030年度の完成に向け着々と計画が進められている中、故郷を離れ新たな土地に移転する住民の言葉には複雑な思いがにじむ。

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