秋の風物詩・おはら祭が開かれ、天文館は多くの人でにぎわった。今回は西郷隆盛生誕200年、没後150年カウントダウン記念と銘打たれ、表情までそっくりな「西郷さん」たちが祭を盛り上げた。台湾から駆けつけた参加者や、東京・渋谷から参加した踊り手の姿もあった。
75回目の開催、電車通りが踊りで彩られる
2026年で75回目の開催となったおはら祭。11月3日午前10時40分、本まつりの総踊りが始まった。普段は市電と車が行き交う電車通りが、華やかな衣装を身につけた踊り連と、おなじみのおはら節で盛り上がった。

開幕にあたり、鹿児島市の下鶴市長は「踊り連のみなさん、元気よく踊りましょう!」と呼びかけた。
2026年のおはら祭には、11月2日の夜まつりとあわせて、2日間で256連、約1万8000人が参加した。
「かごんまのお祭りはおはら祭でごわす」
今回の注目は、さまざまな西郷さんの登場である。記者が踊り連に目を向けると、踊り手の表情が西郷隆盛そっくりだった。
西郷さんのそっくりさんは「よかですな。かごんまのお祭りはおはら祭でごわす」と話し、祭の雰囲気を楽しんでいた。
姉妹都市マイアミ市や台湾からも参加
祭りには、鹿児島市の姉妹都市であるマイアミ市からも訪問団が参加した。中には台湾から駆けつけた参加者の姿もあった。

台湾鹿児島県人会の幹事・石原武峰さんは、台湾生まれで、おはら節を踊るのは初めてだという。「まだ勝手がよくわかっていないけど一生懸命ついて行っている段階。今後ますます(鹿児島と台湾の)交流が活発になっていけば」と話した。

東京・渋谷でも開かれるもう一つのおはら祭
鹿児島市から遠く離れた東京の渋谷でも、おはら祭は毎年開かれている。2027年5月に30回の節目を迎えることから、ヤング踊り連などが「渋谷発!ハンヤ節」を披露し、もう一つのおはら祭をPRした。

渋谷・鹿児島おはら節実行委員会の中村浦子副部会長は「渋谷でもいろんな形でイベントを考えて、鹿児島のきょうの踊り連のみなさんを参考にしながら、いろんなことをやっていけたら」と意気込みを語った。
参加者それぞれの笑顔
参加者は秋空の下、それぞれ練習してきたおはら節を披露し、晴れやかな表情を浮かべていた。

東京から参加した人は「鹿児島の太陽を背中に背負いながら踊っているのが気持ちいいです」と話した。埼玉から参加した子どもは、どれくらい踊れそうかと尋ねられると「10時間」と答えた。
鹿児島市の参加者からは「とても楽しかったです」「緊張したけど楽しかったです」という声が聞かれた。

人出は23万8000人
鹿児島市によると、今回のおはら祭の人出は23万8000人だった。
西郷さんの記念の年を祝う祭は、鹿児島市内外、さらには海外からの参加者も加わり、秋空の下で大きな盛り上がりを見せた。

