群馬・館林市の住宅街で、十数年以上にわたり大量のタイヤやごみが放置されている問題が住民を悩ませている。県は調査で基準値の約3倍のフッ素を検出したとして改善命令を出したが、土地を管理する人物は命令に応じる様子はなかったという。
長期の放置でタイヤに“花咲く”
「イット!」取材班が向かったのは、群馬・館林市。

十数年以上にわたり住民を悩ませる“ある問題”が、行政を巻き込む事態に発展しているというのだ。
住宅街の一角に積み上げられたタイヤ。
その隙間を埋めるように、大量のごみ袋も放置されている。
さらに、かなり時が経過したのか、タイヤからは花が咲いていた。

近隣住民によると、この場所はかつては駐車場だったが、10年以上前からタイヤなどが次々と放置されるようになったという。

住民の生活にも影響が出ていて、「虫の発生がすごいので。ホコリが飛んできちゃって、窓が開けられない」という声が聞かれた。
「価値のあるものだ」持ち主が主張
さらに取材を進めると、こうした光景は市内の別の場所でも見られた。

草木が生い茂って山のようになり、下の方を見ると、かなりの数のタイヤが捨てられているのがわかる。

また、タイヤだけではなく、靴や置物なども放置されていた。

館林市によると、こうした状況となっているのは市内で4カ所。
そのうち3カ所に2025年10月、群馬県が改善命令を出した。

群馬県・山本一太知事:
地域住民の人たちの安全を脅かすことになる。

県が現地調査をしたところ、最大で基準値の約3倍となるフッ素が検出されたのだ。
館林市によると、対象となった土地3カ所は、いずれも同じ人物が管理している。

聞き取りに対し「価値のあるものだ」と主張しているといい、命令に応じる様子はなかったという。

こうした状況を踏まえ、県は撤去のための約9億6400万円の予算を確保した。

群馬県の山本一太知事は、会見で「これはかなり予算がかかっても、県としてはしっかりやらざるを得ない」と話した。

今後、改善が認められなければ、行政代執行も視野に入れているという。
(「イット!」11月3日放送より)

