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城と侍が好きなスペイン人 小倉城の隣に引っ越し仕事は城の“案内人” 増える外国人観光客に大人気【福岡発】|FNNプライムオンライン
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城と侍が好きなスペイン人 小倉城の隣に引っ越し仕事は城の“案内人” 増える外国人観光客に大人気【福岡発】

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福岡・北九州市の観光拠点として人気の小倉城。いま、海外からの旅行者に熱く明るく城の魅力を紹介する外国人スタッフが注目を集めている。

楽しみは『小倉城を眺めること』

小倉城は、北九州市の観光拠点として高い集客力を誇る。

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2025年度の来場者数は前の年から約2割増えて約35万人。外国人観光客も増加し、インバウンドの波が訪れている。

活気溢れる小倉城で一際、異彩を放ち、来場者を笑顔にする人気のスタッフ。スペイン出身のアリッツ・サエズダ・ヴィクニャ・カリーリョさんだ。

アリッツさんの“仕事着”は、着物。足袋を履き、帯も自分で絞める。「江戸時代に移動したみたいな感じですね」とアリッツさんは笑顔で話す。

午前9時。「ドドーン」と太鼓が打ち鳴らされ「開場!ようこそ小倉城へ」とアリッツさんの声が響く。1日の仕事の始まりだ。城の受付や接客、外国人客への通訳など、小倉城で働く唯一のヨーロッパ人スタッフとして多忙な日々を送る。

「ここから見る小倉城、とてもかっこいいですね!こんなでっかい天守閣、あまりないです。日本で3番目に広い。大阪城と名古屋城の次。大好きな天守閣です」と堀越に聳える天守閣を前にして話しに熱が入るアリッツさん。毎日、お気に入りの場所から写真を撮り続けているという。

小倉城で働き始めて1年余り。日本の城が大好きだというアリッツさんの熱意を一緒に働く小倉城スタッフの田島松洋さんも日々、感じている。

「真面目でしっかり働いてくれています。明るくて前向き!本当に小倉城が好きで、それが伝わってくる」

新型コロナ機に“日いづる国”へ

スペイン・バスク地方出身のアリッツさん。幼い頃から日本の文化に興味があったという。

きっかけは『漫画』。「時代劇や侍の話に子どもの頃から興味があった」と話す。

20代前半までは母国で観光ガイドをしていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で外出に規制がかかり、仕事にも影響が出てきた。

閉塞感が高まる中、アリッツさんの中で「遠い所に引っ越してみたい!」という思いが強くなり、遂には「新しい夢ができた。日本に来て言葉を学んで、日本で生活すること」を決めたと振り返る。

故郷スペインから“日いづる国”へ 遥か1万㎞。2022年、アリッツさんが24歳の時に東京の日本語学校に入学。

在学中に妻となる日本人女性と出会って結婚した。

卒業後も日本に永住することを決意したアリッツさんは、夫婦で自分達の“住みたい場所”を探して3カ月間、日本中を旅して回ったという。

旅の果てに辿り着いた“住みたい街”

京都や広島、沖縄といった外国人に人気の街も訪れたが、アリッツさんが最も魅力を感じたのは、北九州市だった。

「都会でも賑やか過ぎない。北九州、ここがいいな!」と感じたというアリッツさん。もちろん一番の決め手は、やはり大好きな城だった。「やっぱり小倉城です。住むためにいろんな家を見て、小倉城が見られる家を見つけて、絶対『ここだ!』と思いました」と笑う。

北九州市へ移住し、妻が見つけてくれたのが、小倉城の求人情報。

面接では、溢れる思いをストレートにぶつけたアリッツさん。「日本語、とても頑張ります。小倉城のことが大好き。小倉城の隣に引っ越ししました。日本の文化に興味があって学びたい!」その気持ちを伝えた。

実際に面接した『小倉城広報』の成重敏夫さんも「日本の伝統や文化を深く愛してくれて、小倉城に対してとても好意を持っていること。ポジティブで前向きな姿勢が見てとれた」とアリッツさんの熱意を感じた。

加えインバウンド対応における将来性も見込まれ、見事に採用。小倉城内唯一のヨーロッパ人スタッフとして働くことになったのだ。

地元の演劇にも参加し小倉城PR

日本の城はもちろん、侍も大好きなアリッツさん。実は、小倉城の知名度向上を目的に作られた地元の演劇集団『小倉城武将隊』にもメンバーとして参加している。

7月の劇場公演では、神父役を担当した。

「映画の中に入った。主人公になった気分」と演じる楽しさも満喫しているアリッツさん。「子どもの頃から興味があった物語が、今の僕の人生になりました」と嬉しそうだ。

小倉城で働き始めて1年。休憩時間の楽しみは、いろいろな角度から城を眺めることだ。「晴れても曇ってもどんな季節もスゴイ写真が撮れる」と自分が撮った写真を記者に見せるアリッツさん。

「ずっとお城や日本の文化に触れたいという夢があって、子どもの時の夢が本物になった感じ。毎日朝この仕事をやるのがありがたい気持ち。朝、行きたくないなという気持ちはなしです!本当に楽しい仕事です」

日本の城で唯一、1年を通して夜間も開城していて、夕方から夜にかけても天守閣を見学することができる小倉城では、現在、夜のイベント『小倉城竹あかり』が開かれていて、小倉城天守閣広場周辺に灯る3万個の竹あかりによる幻想的な光景が楽しむことができる。秋の夜長にふらっと訪れるのもいい。

(テレビ西日本)

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