安くて値上がりしにくい「物価の優等生」、キノコ類。

買い物客:
エノキとかでかさ増しとかですかね、葉物が高くなってるんで。

買い物客:
キノコに逃げる。それはあります。
スーパーでは、キノコを買い求めるお客さんの姿が。
キノコの値上げ相次ぐ
しかし…。

10月25日、お店で売られていたエリンギ1パックのお値段は170円。9月4日時点では105円で販売されていたといい、65円の値上がりです。

マイタケは9月4日時点で105円でしたが、214円と倍以上の値段になりました。

新鮮市場東本郷店 青果担当者:
今年マイタケがこんな値段に、214円とかで出るのはあんまりないのでちょっと異例かな。

そしてエノキダケも1パック106円。9月から22円の値上がりです。
相次ぐキノコの値上げ。一体、何が起きているのでしょうか?
11月からキノコ類の商品価格を5%値上げすることを発表した、奈良県の上湯川きのこ生産組合に話を聞くと…。

上湯川きのこ生産組合 西竜一代表理事:
生産設備のコストは当然上がってるんだけど、キノコを入れる袋と、あとは発泡スチロールとかプラスチック材とかすべて容器も含めて値上がりしてるんで。
中東情勢の影響が、今も重くのしかかっているといいます。
生産者「物価の優等生」への本音
生産現場は値上がりをどう受け止めているのか?
エノキダケの生産量が全国1位の長野・中野市の工場を取材しました。
行われているのは、ある程度伸びたエノキダケに筒をかぶせる作業。

JA中野市きのこ部会 樋口部会長:
これが(芽が出て)15日目になるのかな。
これをやってあげないとキノコが横に広がっていったりするんで、まっすぐに上がるように。
この部屋でエノキダケが生育されている瓶の数は約5000個。
こうした部屋が40もあるといい、1日に約3tの量が出荷されるといいます。

作業員の数は10人で多くは手作業。エノキダケの栽培で特に管理が難しいというのが…。
JA中野市きのこ部会 樋口部会長:
この部屋は5℃です。
――5℃に保っていないとどんな影響が?
どんどん伸びてしまう。温度で押さえつける。ボサボサになる。形的にもあまりかわいい子にならない(笑)。

外がどんなに暑くても室内は常に5℃前後をキープしなければならないため、使用電力も年々増加しているといいます。
JA中野市きのこ部会 樋口部会長:
今は10月まで残暑の時代になってきている。(電気代は)5~6年前に比べると1.3倍。
管理の大変さやコストの増加に伴い、値段を上げざるを得ない状況。生産者からは本音も飛び出しました。

JA中野市きのこ部会 樋口部会長:
「物価の優等生」あんまり好きな言葉ではない。消費者の方たちに対しての「物価の優等生」であって、それが果たして生産者にとっての「優等生なのか」というところが難しい。
バランスが保てていないとどの産業でも衰退してしまうと思うので…。生産者の生活が成り立たないのは違うのかな。
そんな中で、街の人に「エノキダケ」1パック、約200gの“購入限界価格”について聞いてみると…。

50代:
エノキは、今100円以上するので、少し値段が高くなってきたかなと思います。
1パック150円。200円とかしちゃうとちょっと違うものに、もやしとかに変わっちゃうかもしれないです。

30代:
100円、120円とかだったら買うかなって感じですね。いや~、200円いったらちょっと出せないかもしれない。
(「ノンストップ!」10月27日放送より)

