東京23区でも“家庭ごみ有料化”への議論が加速する中、列島各地では“指定ごみ袋”の値上げなどが相次ぎ、家計を直撃していました。
取材班が向かったのは北海道の七飯町。
町の中心部にあるスーパーでごみ袋の売り場に案内してもらうと、町指定のごみ袋は一部の商品が品切れになっていました。
品薄が続く背景には、町が指定ごみ袋の値上げを検討していることにありました。
10月、七飯町は家庭ごみに関する住民説明会を開催。
説明会で町が示した指定ごみ袋の値上げ案では、現在10枚入りで248円の20リットル袋は3.4倍の848円に。
現在385円の45リットル袋は4.5倍の1735円と大幅な引き上げ案が示されました。
その理由について七飯町は、処理費用の確保に加え、ごみの減量を促したいなどと説明しています。
七飯町指定のごみ袋の値上がりが検討される背景には想定外の事態が。
七飯町のごみ処理を担っているのは、隣接する北斗市のごみ処理施設。
そこには異様な光景がありました。
うずたかく積まれた燃えるごみの山。
2026年4月、ごみ処理施設内で火災が発生。
焼却炉が運転を停止した影響で、周辺の10の自治体の燃えるごみの焼却ができなくなってしまいました。
施設の修繕費は約100億円。
うち七飯町の負担額は22億円ほどと見込まれています。
さらに、焼却できなくなったごみを処理するため、鉄道などを使い、遠く離れた札幌市や苫小牧市の焼却施設にごみを輸送する追加費用も重い負担となっています。
七飯町・杉原太町長:
苦渋の決断というか、今後、町として財政破綻というようにならないように責任もって対応していきたい。
家庭ごみの処理を巡る苦しい財政状況の中での指定ごみ袋の値上げ検討。
七飯町は、ごみ袋の値上げは検討段階としたうえで、ホームページで「必要な分をご購入いただき、過度な買いだめはお控えください」などと呼びかけています。
こうした中、4月には練馬区の前川前区長が「有料化に賛成だ」との見解を示すなど、23区のうち18の区でごみ有料化が検討課題として挙げられています。
東京都が、ごみを捨てられる最終処分場の容量は50年から60年後には限界に達する見込みです。
23区での有料化を巡る議論が、これまで以上に進むことになりそうです。
