野党の言い分を聞くのもほどほどに
最近、海外の金融関係者から「高市政権は参院で少数なので野党への妥協が財政拡大につながるのではないか」と聞かれた。すなわち消費減税の財源も心配だが野党の「バラマキ要求」に与党が従うことにも懸念を持っているということだった。
消費税減税は2年限定だが、支援金はその後も続くので野党の言い分を聞くのもほどほどにしといた方がいいと思う。

むしろ野党のバラマキ要求など飲まずに、たとえ「衆院3分の2」を使ってでも成立させた方が高市支持者も、そしてマーケットも喜びそうだが、最終的には公明党か他党が賛成に回ることになるのだろう。
もう一つの懸案の衆院の議員定数削減については、自民党は、中小政党に議席が配分されやすい「サンラグ方式」で当初より少ない比例31議席を削減する「折衷案」を各党に示したが、国民民主党が19議席削減案を打ち出しており、歩み寄ることができれば成立する可能性も出てきた。
消費税減税も議員定数削減も、野党は当初はそろって反対していたが、公約や過去の発言との整合性を考えれば賛成に回る党があってもおかしくはない。
高市政権は「衆院3分の2」という伝家の宝刀は使わずに「消費税減税」と「議員定数削減」という難題をクリアしてしまうかもしれない。もしそうなったら小泉、安倍政権より「強い」政権になるだろう。
【執筆:フジテレビ客員解説委員 平井文夫】

