10月17日と18日に実施したFNNの世論調査で、高市内閣の支持率は62.6%だった。
21日で発足から1年を迎えるが、支持率は60%超の高水準を維持している。調査結果を分析し、高市政権の今後を探る。
実績「評価」か 高水準の内閣支持率
FNNの世論調査では、高市内閣を「支持する」と答えた人の割合は、5月から3カ月連続で下落したが、8月の調査で62.5%、9月の調査では61.6%。

今回は1ポイント上がり62.6%で、ほぼ横ばいの状態が続いている。
高市内閣を「支持する」人を年代別に見てみると、
18~29歳 70.7%
30代 70.2%
40代 63.6%
50代 68.3%
60代 65.3%
70歳以上 50.0%
だった。
それでは、若い世代などで高い支持率を維持する背景には何があるのか。
高市内閣の1年間の実績について、「評価する」と答えた人は「大いに評価する」の8.6%と「ある程度評価する」の53.7%を合わせて62.3%。

「あまり評価しない」の24.1%と「全く評価しない」の12.7%を合わせた「評価しない」と答えた36.8%を大きく上回った。
実績を「評価する」人を年代別に見てみると、
18~29歳 74.8%
30代 64.7%
40代 60.0%
50代 67.9%
60代 69.3%
70歳以上 49.5%
だった。
若い世代を中心に、多くの人が高市内閣の1年間の実績を評価していることが分かる。
簗氏の大臣辞任 若い世代の反応は
一方で、「予算カット」発言などの問題が指摘された簗和生氏が農林水産大臣を辞任した影響は数字には表れなかったと言える。
簗氏が衆院選で自身を支援しなかった市長や町長の自治体の道路予算を「カットした」と発言した問題は、9月末に一部週刊誌で報じられていた。
高市総理は当初、簗氏を続投させる意向を表明していたが、簗氏の陣営が選挙期間中に支援者をシャトルバスで無料送迎していた問題なども新たに発覚。
高市総理が簗氏について辞任すべきだと判断し、辞表を受理したのは「予算カット」発言の発覚から約2週間後の14日となった。
世論調査では、簗氏の大臣辞任について、「妥当だ」と思う人は85.0%で、「妥当ではない」と答えた9.8%を大きく上回った。

さらに、高市総理の判断の時期が「適切ではなかった」と思う人は51.2%で、「適切だった」と答えた41.3%を上回っている。
これを年代別に見てみると、簗氏の辞任はいずれの年代でも「妥当だ」と答えた人が7割を超えている。
一方で、高市総理の判断の時期については、18~29歳では「適切ではなかった」が36.7%で、「適切だった」が57.1%。
30代は「適切ではなかった」が31.5%だったのに対し、「適切だった」が50.6%で結果は逆転している。
高市総理の一連の対応について、一定程度の人が疑問を持っているものの、若い世代はあまり問題視していないとも言える数字だ。
関文科大臣の問題 野党は追及の構え
2023年、岸田政権下で、自民党派閥の政治資金パーティーをめぐり、旧安倍派の議員などに収支報告書に不記載があったことが発覚。その後の人事では不記載議員が入閣した例はなかった。
9月の内閣改造の前に実施した世論調査では、不記載議員の入閣に「反対」と答えた人が71.6%で、「賛成」の20.9%を大きく上回っていた。
しかし、高市総理は、不記載議員の簗氏と関芳弘氏の2人について、それぞれ農林水産大臣と文部科学大臣に起用した。
簗氏は辞任に追い込まれたが、関文科大臣についても、衆院の内規に反して議員会館内で政治資金パーティーを開催した問題が明らかとなっている。
政治資金収支報告書によると、関大臣は2024年6月に衆院議員会館内で政治資金パーティーを開催し、81万円の収入に対して、会館内の食堂などに8万1957円を支出し、約9割にあたる72万8043円が利益となっている。
関大臣は13日、「禁止行為にあたらないと個人的に判断してしまった。猛省している」と謝罪した。
野党は簗氏を大臣に任命した高市総理の任命責任に加え、関大臣の問題についても追及する構えを見せている。
今後、高市内閣の支持率、そして政権の行方にどのような影響を与えるか、注目が集まりそうだ。
(フジテレビ政治部デスク 木村大久)

