台風30号は温帯低気圧に変わりましたが、各地で雨が続いています。
ここからは警戒が必要なポイントなどについて、矢澤剛気象予報士と見ていきます。
まずは26日午後4時30分ごろの渋谷の様子から見ていきたいと思いますが、この時間帯、多くの方が傘をさしていますので、現在も雨が降っているようで、路面もかなりぬれています。
――雨の降り方としてはどうか?
1時間に3mmくらいの雨が降っていますので、大きい傘でないとちょっとずぶぬれになってしまうぐらいの降り方かなと思います。
温帯低気圧に変わっても、依然として雨や風の影響は広い範囲で出ていますね。
矢澤剛気象予報士:
温帯低気圧に変わるというのが実は油断してはいけないポイントです。23日の午前0時から雲の様子を動かしていきますと、目がくっきりとして発達していて、23日中はまだ台風としての構造がしっかりしていました。ただ、24日ごろからだんだん崩れていき、25日には温帯低気圧に変わりました。さらに26日になると、ほぼ台風の位置が分からない、低気圧の位置も分からないような形で帯状の雲が広がっていきました。
さらに日本列島の近くには今、秋雨前線も延びているんですよね。
矢澤剛気象予報士:
前線による雨雲が延びていて、広い範囲で雨が降っています。南から暖かく湿った空気が次々と流れ込むことでこの前線の活動も活発になり、雨が強まっている地域があるというわけなんです。
――この前線が刺激する影響による雨はいつまで続く?
27日の朝ごろまでは関東なども降り続くとみられます。長引いていますので地盤も緩みがちです。土砂災害などに警戒が必要です。
――雨だけでなく風が強まっている地域もあるが、これも温帯低気圧による影響?
今の日本列島は温帯低気圧が通過しているんですが、上空には強い寒気が北から流れ込んできています。南には暖気があり、ちょうど寒気と暖気のせめぎ合いがかなり強くなっています。低気圧のエネルギー源は寒気と暖気の差です。この空気をぐるぐるとかき混ぜることで、より低気圧が発達してくるというメカニズムなんです。
――今、日本列島は温帯低気圧が発達しやすい条件、環境になってしまっている?
そうなんです。まさに北海道では28日ごろには雪が降りだしますし、一方、南では30度近い暑さということで、この条件がそろっているんですね。
もう1つ気になるのが24日に発生した台風31号です。
矢澤剛気象予報士:
全体的に海水温が高くなっています。低気圧は気温差で発達すると申し上げましたが、台風は海水の熱がエネルギー源なので、海水が高いほど発達します。画面上の赤色になるほど海水が高い海域なので、台風31号は海水温が高いところで発生したことが分かります。平年よりも海水温が1度高いだけでもかなり高いといわれます。2026年に関しては「スーパーエルニーニョ」が発生していて、4度も高くなっているところもあります。
そのような中で台風31号が発生したわけですが、衛星画像と重ねて動きを見ていきたいと思います。
矢澤剛気象予報士:
台風31号は強い勢力となっています。中心の目がはっきりしていて、発達しているという証拠です。この先、進路図を見ていくと、27日以降も発達を続けながら南の海上に進む予想となっています。その先はまだ進路予測が出ていませんが、偏西風や寒気が下りてきていますので、それによって台風も東へ急カーブしていくんじゃないかというスーパーコンピューターの予想もあります。そうすることで、小笠原諸島などは雨風が強くなったり波が高くなるといった影響が考えられます。
――台風31号の東側にも気になる雲があるが?
ちょうど日付変更線があるので、発達はしますがハリケーンや台風とは呼ばないです。しかし、今後もこういった積乱雲に注意が必要となります。
