長野市保健所は30日、市内でツブ貝による食中毒が発生したと発表しました。ツブ貝による食中毒の発生は、長野県内で初めてです。
市保健所によりますと、11月26日、市内の一家3人が、市外の魚介類販売店で殻付きのツブ貝を購入し、茹でて食べたところ、そのうち2人にめまいや吐き気の症状が現れたということです。
ツブ貝は、唾液腺に有毒成分のテトラミンを含んでおり、3人は唾液腺を除去せずに食べていたことから、ツブ貝による食中毒と断定しました。ツブ貝による食中毒は、長野県内では初めてです。
症状が現れた2人は医療機関を受診し、すでに回復しているということです。
テトラミンは加熱しても分解されず、食後30分から1時間ほどで激しい頭痛やめまい、嘔吐感などを起こすということです。
保健所は、「県内の販売店などでも未処理のツブ貝を見かけるようになっているので、ツブ貝を食べる際は、必ず唾液腺を除してほしい」としています。