大分市鶴崎で初開催されたイベント「二十三夜の七本槍」。
その内容は、国道197号を封鎖して行われる「七人八脚」だった。
地元の祭りを記念して企画されたこの新競技では国道が熱戦の舞台となる。様々なチームによるデッドヒートが繰り広げられ、決勝で勝敗を分けたのはわずか0.03秒。国道の夜を駆け抜けた熱き戦いの結末とは。
大分の気になるアレコレを徹底調査する「ゆ〜わく調査隊」。
今回は大分市鶴崎で初開催されたイベントを、野良レンジャーの竹尾リポーターが調査。
場所は、大分市鶴崎。
なんでも、この日の夜にしか調査できない特別なイベントだという。

謎のイベント「七本槍」の正体とは?
主催しているのは地元の商工青年部である。
早速”7人のツワモノが駆け抜ける”というイベントについて聞いてみた。
(Q一体何のイベントなんですか?)
「七本槍というですね、イベントをします」
七人八脚!?
聞くと、二人三脚の7人バージョンということである。

このイベントは、鶴崎で長年続く「清正公二十三夜祭」の50回記念として企画された新競技であった。
その名も「二十三夜の七本槍」。

熊本の武将・加藤清正が活躍した「賤ヶ岳の戦い」で、「賤ヶ岳の七本槍」と呼ばれる7人の猛者がいたが、清正公もその一人であった。
その「七」にちなんで七人八脚に。そして、お祭りの名にある「二十三夜」と清正公の命日にかけて、走る距離は23mに設定されているそうだ。

それにしても、どこを走るのだろうか?
ーー主催者
「197号線です」
国道、そう。舞台は国道197号線である。

国道が熱戦の舞台に!
午後7時を過ぎると、その言葉通り、国道197号が封鎖され、お祭り会場に姿を変えた。
これから行われる熱い決戦の場が、目の前に現れる。

主催者に七人八脚について聞くと、こんな答えが返ってきた。
「イベントの前に試しにやってみました。遅いのか早いのかも分からないんですけど…1つ言えるのは、7人で非常に素晴らしい絆が生まれましたね」
絆が生まれる熱いイベントになりそうな予感がする。
競技は小学生の部とオープンの部に分かれていて、23mを駆け抜けるタイムを競い、予選の上位2組が決勝に進出する。

いよいよオープンの部の予選がスタート!個性豊かなチームが続々と登場する。
お揃いのユニフォームに身を包んだ「おおいたシラシンケンプロジェクト」は、「安全第一」をモットーにした走りで、記録は16秒16。まずは怪我なくゴール。

続いて登場したチーム「TRISE」に意気込みを聞くと、「対策は、さっき大きい声を出しました」とのこと。
その言葉通り、大きな掛け声とともに走り抜け、暫定1位の座に着いた。

そして、中にはエースを擁するチームも…。
「うちの監督がですね、30人31脚にテレビ出演して県大会2位になってるんです」
東部商工会青年部には、なんと20年前に30人31脚の経験者がいるという。
これは期待大…
しかし、いざ走ってみると、思ったよりもゆっくりなスタートであった。
後半に何とか加速し、8秒72のタイムで2位に食い込む。

中学生VS大人!白熱の予選!
個性豊かなチームがしのぎを削る中、圧倒的なスピードを見せつけたのが、中学3年生の友達同士で結成されたチーム「マムシーズ」であった。
「2週間以上かけて練習してきました。もう優勝しかありません」と語る彼らの走りは、まさに圧巻。
練習の成果を見せつけ、5秒31のタイムで暫定1位に躍り出た。

これはもう決まりか…?と思いきや、そんなマムシーズに喰らいつくチームが現れた。
「チーム佐藤塗工」である。
大人の本気を見せつけるかのような力強い走りでゴール。タイムは、なんと5秒31。
まさかのマムシーズと同率1位であった。
決勝は「マムシーズ」と「チーム佐藤塗工」の直接対決に。

勝利の女神はどちらに微笑む?運命の決勝戦!
いよいよ決勝戦。熱い絆で結ばれた七人のツワモノたちが鶴崎の夜を駆け抜ける。
結果は…マムシーズは4秒45、チーム佐藤塗工は4秒48と、0.03秒差で競り勝ち、見事優勝したのは中学3年生チーム「マムシーズ」だった。

暑い大分の夜に繰り広げられた熱い戦い。
この場所では2025年までは短距離走「国道1BAN」が行われていたが、今回から始まった新競技「二十三夜の七本槍」でも、多くの絆とドラマが生み出された。
次回の開催でも盛り上がりが期待される。


