仰天ボリュームの「あんこスイーツ」
大分県には、あんこ好きはもちろん、そうでない人も驚く「仰天あんこグルメ」がある。「パンというより、ほぼあんこ」と店主が語るあんぱんや、あんこが多すぎて「ふたが閉まらない」回転焼き。
常識を覆すそのボリュームには、採算度外視の熱いこだわりが隠されていた。
今回のテーマは「あんこ大好き」。あんこ好きはもちろん、そうでない方も驚かずにはいられない、仰天のあんこグルメを大分県内で発見した。
「パンというより、ほぼあんこ」 別府市の赤字覚悟あんぱん
大分県別府市、別府鶴見ヶ丘高校の近く。
道路沿いにたたずむ「おひげのぱんやさん」は、あんこ好きが絶賛する「あんぱん」で知られる店である。

看板商品は「しあわせつぶあんぱん」と「しあわせこしあんぱん」の2種類だ。名前の由来について、店主の荒木さんはこう話してくれた。
ーー荒木さん
「あんこをたくさん使っているので、あんこをいっぱい食べて、いっぱい幸せになってほしいっていうので、しあわせつぶあんぱんっていう名前」

その大きさは、手に取ってみれば一目瞭然。
手が大きめの人でも収まりきらないほどのボリュームで、生地と合わせた重さはなんと約300グラムにもなる。

実際に割ってみると、焼きたての湯気とともに、あふれんばかりのあんこが姿を現した。
ーー荒木さん
「しっかり包んではいるんですけど、それでもやっぱりはみ出てしまうくらい、あんこをたっぷり入れてます。見てください。パンというより、ほぼあんこ」

これだけの量のあんこを詰め込むのは、当然コスト的にも厳しいはずだ。それでも、この店のスタンスは揺るがない。
ーー荒木さん
「(あんぱんは)売れれば売れるほど赤字になるので。けどね、それでもね、みなさんこれを目当てに買いに来てくださるので、もういいです。赤字覚悟でやってます」

その言葉には、あんこにも負けないお客さんへの思いがぎゅっと詰まっていた。
自然な甘さが口いっぱいに広がり、大きさのわりにパクパクと食べられると評判だという。つぶあんだけでなく、こしあんの入った「しあわせこしあんぱん」も見逃せない。

「閉まらない」回転焼き、その理由とは
続いて訪れたのは、臼杵市の県道25号沿いにある「回転焼きふくちゃん」。
こちらの回転焼きも、ただ者ではなかった。

あんこがすごくて「ふたが閉まらない」
なんと、あんこがすごすぎて「ふたが閉まらない」のだ。
あんこが高く盛られすぎていて、ふたをすると倒れてしまうほどだという。店主の小野さんはその理由を、あんこ好きとしての原体験から語ってくれた。

ーー小野さん
「(自分が)あんこが好き。よく学生時代に回転焼きを買うと皮が厚い。これが許せなかったですね。いつもがっかりして」
その学生時代の“怒り”が、今の回転焼きへのこだわりとして結実している。
(Qじゃあ、その昔の願望をすべて今つぎ込んでる?)
ーー小野さん
「そうですね」

種類は全部で4種類。「おぐらあん」「しろあん」「カスタード」「チョコレート」で、すべて240円である。

ちなみに、白あんは他の種類と比べてやや高さが低い。その理由も小野さんが説明してくれた。
ーー小野さん
「白あんは豆の種類が違うから、粘力というか水分が多いんですよ。積み重ねるとですね、崩壊するんです。だからどうしてもね、一緒ぐらいにしたいんだけど、できないから」

そして、一番人気はやはり「おぐらあん」。こちらは約300グラムにもなるそうで、ハンバーガーのように堂々と口を開けた姿が印象的だ。

さらに、小野さんはこんな驚きの構想も明かしてくれた。
ーー小野さん
「これの倍を近々作ろうかなと」
300グラムの倍…想像するだけで驚きである。

山口県や国東市など遠方からもファンが買いに来るほどの人気店だが、ワンオペのため常に予約の分を焼き続けている状態だそうだ。
作り置きが間に合わないこともあるため、確実に購入するなら、受け取り時間の1時間以上前までに事前予約するのがおすすめである。


