参議院では、18日から始まった予算委員会で、簗農水大臣が辞任して初めての与野党論戦が行われ、冒頭、高市総理大臣は、自らの任命責任を重く受け止めているとの姿勢を表明した。
高市総理は、委員会の冒頭で、「簗前農水大臣と面会し、辞表の提出があった。理由は『これ以上国会審議に迷惑をかけるわけにはいかない、農林水産行政に集中できない状況が続くことを避けるため』と説明があって申し出を受け入れることとした。もとより大臣の任命責任は内閣総理大臣である私にある」と述べた。さらに、任命責任を重く受け止めた上で、後任の武部農水大臣とともに、内閣一丸となって重要課題に答えを出すとの姿勢を示した。
質問に立った立憲民主党の辻元議員は、「簗議員の問題はこれで幕引きできる問題ではないとの認識があるか」と高市総理に迫った。その上で「簗議員に参考人として予算委員会への出席をお願いした。説明責任を果たしてもらいたい。ところが、自民党が拒否した」と述べて、高市総理に対し自民党総裁として参議院予算委員会への出席を働きかけるよう要請した。
一連の質問に対し、高市総理は簗議員について「一議員として引き続き説明責任を果たすことを期待している」「国会運営については、予算委員会で決めることだと承知している」と述べた。
辻元氏は高市総理に対し、簗議員の問題が何であるかをただした。
これに対し、高市総理は「一つは地元での発言、一番、衆議院で説明していた部分だ。もう一つは選挙期間中のバス送迎の件であったと考える。これも明確に納得いただける答弁ではなかった。3つ目の問題は、報道は承知しているが、実際について聞き取る間もなく辞任に至った」と応じた。
辻元氏は、当初、高市総理が簗大臣の辞任、交代の判断に至らなかったことについて「簗さん、やめなさい、と言わなかったのは、あの発言ぐらいならセーフだよという判断だったということか」と高市総理の認識をただしたのに対し、高市総理は「そういうわけではない。(簗大臣が)発言が発覚した時点で、説明がなかった、簗大臣を強く叱責した」と述べ、当初から、簗大臣の対応を問題視していたことを明らかにした。
辻元氏が「なんでかばい続けたのか」と質問したのに対し、高市総理が「かばっていたわけではない、説明責任を果たす機会を与えてもらいたい」と答弁した場面では、委員会室内で、野党議員と思われる出席者から、驚きの声も上がった。

