間もなく迎える鍋の季節。しかし鍋料理に欠かせない野菜と鶏肉などの具材がいま高騰している。
相次ぐ高騰に客も困惑。大分県内のスーパーや養鶏場を取材した。
野菜が軒並み値上がり 2026年も家計に厳しい鍋シーズンに
大分市中心部にある飲食店「やわら3号店」。こちらの店でこの時期からの人気メニューの1つが、様々な具材を盛り込んだアツアツの水炊きだ。しかし…。
「キャベツ、えのき、しめじ、水菜、白ネギと全部で値段が上がっている状況」こう話すのは店長の下村勇斗さん。
2025年の価格と比べるとキャベツは約1.7倍。水菜は約1.5倍。さらに白ネギも1.3倍と軒並み値上がりしているといい、「もうちょっと価格が落ち着いて、ボリュームたっぷりで出せるのがこちらの願いではあるので、そうなってくるのが一番うれしい」と話す。

スーパーは「酷暑と大雨が要因か」
さらに大分市内のスーパー「コープ南大分店」を訪ねてみると…。
キャベツは1玉600円ほどと2025年に比べて300円ほど値上がり、白菜は4分の1にカットしたサイズが約320円と2025年より100円ほど値上がりに。
レタスや白ネギなども100円から200円ほど高くなっているという。
ーーコープ南大分 砂山知大店長
「前年比でいくと1.5倍ほど値上がりしている。酷暑と大雨の影響で葉物野菜が育ち切らなかったことが要因と考えている」

客は「すごく高くて買うのを躊躇」
相次ぐ高騰。買い物客に話を聞くと「すごく高くて、鍋をしようと思って買ったが普通の倍以上する葉物とか買うのを躊躇しているが、ないと鍋が食べられないので」と困惑の様子だった。
こちらのスーパーでは来店者数が多い曜日にポイントを増やすなど、客に足を運んでもらうための工夫もしているそうだ。
ーーコープ南大分 砂山知大店長
「なるべく企画がある日により安い商品を多く出せる、より良い商品を多く出せるように頑張っていきたい」

養鶏場のエサ代は約1.2倍に
高騰しているのは野菜だけではない。鶏肉も2025年に比べて3割ほど値上がりしているそうだ。生産現場を訪ねるとコストの上昇に直面していた。
豊後大野市内の養鶏場。こちらでは約1300羽のニワトリを飼育している。エサとして与える配合飼料はほとんどが外国産。原料費や輸送費の高騰を受けエサ代はこの1年で約1.2倍に。
さらに2026年の夏は危険な暑さをしのぐため電気代も2025年の倍近くになったそうだ。
値上げには踏み切っていないものの厳しい経営状態が続いているという。

生産者は「価格を上げたいところと今まで通り使ってもらいたい思いのせめぎ合い」
生産者の落合良太さんは「気持ちは価格を上げたいところではあるが、やっぱり取引先に良い鳥を今まで通り使ってもらいたいというのが一番の思いなのでそこら辺のせめぎ合いというか思い」苦しい胸の内を明かす。
これから迎える鍋のシーズン。食べて体は温もる一方、家計の冷え込みは例年以上の厳しさとなりそうだ。


