多くの人が一度は楽しんだことがある『クレーンゲーム』。大人も楽しむ人が増えていていて、大規模なクレーンゲーム専門店が登場するなどいま、ブームとなっている。
その背景には驚きの景品や、SNSなどでの動画配信があった。
クレーンゲーム専門店『トレトレ倉庫 佐伯店』には約160台もの機械が並ぶ
佐伯市のトキハインダストリーに2025年、オープンしたクレーンゲームの専門店『トレトレ倉庫 佐伯店』。店内には約160台ものクレーンゲーム機が並んでいて連日多くの人で賑わっている。
日本アミューズメント産業協会によると景品を獲得するクレーンゲームなどの国内の市場規模は4000億円を超えているといい、その景品も多様化している。

景品は日用品や食品など多数 この日はメロンを獲得した客も
こちらの店では「トイレットペーパー」などの日用品に加え「ナス」に「卵」、「食パン」など様々なものを扱っていた。
中には、吊るされたリングをフックにひっかけボードを持ち上げると1箱分のたくさんの「白ネギ」をゲットできるものも。
この日訪れていた女性は、メロンをゲット!
さらに、ティッシュや野菜、お菓子などをかごいっぱいに獲得した家族もいた。
店を訪れた人たちからは「いっぱい台数があるのでワクワクするし、子どもたちがこれ取ってと言うのが取れたりするとうれしい」「物価高というのもあって安くて取れたら家計が助かるなと思って面白い」と笑顔が見られた。
トレトレ倉庫佐伯店の城隆則さんは「昔は若い人とか男性の客がクレーンゲームの店としては客の主流だったが、青果などを入れることによってファミリー層とか特に女性が増えている印象」と話した。

景品用の食品を納品する業者は「すごいこと、うちの野菜がゲームで客の手元に届く」
店には景品用の食品の卸業者が訪れていた。この日納品したのはフルーツと卵だったが、そのほかにもキャベツやサツマイモなどの野菜も入れているそうだ。
担当者は「すごいことだと思う。びっくりした。今まで飲食店、ホテルなどにしか卸したことがなかったが、うちの野菜だったりフルーツがゲームで客の手元に届くのがすごくありがたい」と、クレーンゲームの景品になってることに驚いていた。
こうした状況を日本クレーンゲーム協会の中村秀夫代表理事は「駅前型(の店舗)だと若者が買い物とかに出てくる。 そこは今まで通りフィギュアとかぬいぐるみとか。郊外型に関しては車で来るファミリーにおじいちゃん、おばあちゃんもついでに寄ってきてというふうに、立地によって(景品の)品揃えが変わってきているというのが現状と思う」と語った。

景品を提供する精肉店は「忙しすぎて人手が足りない」
また、トレトレ倉庫では冷凍された「肉」も景品になっている。
納入業者の1つが大分市にある精肉店「肉の渡辺」さんで、トレトレ倉庫のほか複数の店舗へ景品を提供している。
7月は、クレーンゲームの景品用の肉の売り上げが店全体の3割ほどに上ったそうで、店長は「需要の多さに驚いている。忙しすぎて人手が足りないほどだ」と話していた。

景品が“取れない”から“取れる”にイメージが変化
こうしたブームについて日本クレーンゲーム協会の中村代表理事は「景品が“取れない”というイメージから“取れる”という風に変わってきたことが大きい」と話している。その理由については「SNSやユーチューブで、楽しんでいる様子や攻略動画の配信が行われていること」。また「店側も取ってもらえるように景品の置き方を工夫している」という点をあげていた。
さらに、クレーンゲームについてはコンビニエンスストアのローソンが店舗への設置を進めていて外国人観光客などにも人気だという。
まだ大分県内に設置店舗はないが全国で広げていきたいと話している。
人気に火がついているクレーンゲームの広がりは今後も続きそうだ。


