道産子大臣の誕生です。
予算削減発言で辞任した簗和生前農林水産大臣の後任に、北海道12区選出の武部新衆議院議員が起用されました。
北海道にどのような影響があるのでしょうか。
「農林水産行政にとって大変重要な局面を迎えている。これまで培ってきたものを、全力で出し切って取り組んでいきたい。(簗前大臣の)予算をカットするという発言自体はあってはならないこと」(武部 新 農水相)
初入閣した武部新農林水産大臣。北海道12区選出の衆議院議員で、斜里町出身の56歳です。
予算削減発言の責任を取り辞任した簗和生前農水大臣の後任です。
新大臣の誕生に、北海道民や地元の有権者の反応は。
「いいと思う。あの人なら結構やってくれるのではないか」
「大臣になったわけだから、父親に負けないくらい頑張ってもらいたい」(ともに北海道12区の有権者)
「資材高騰で農家は疲弊しているので、第一次産業を守るような本当に素晴らしい大臣になってほしい」(北海道12区の農家)
「北海道の人が大臣になるなら、米国産ジャガイモ輸入をどうするのか」
「ジャガイモの輸入は、お願いだからやめてほしい」(ともに札幌市民)
武部大臣が初当選したのは、自民党が民主党から政権を奪還した2012年の総選挙でした。
現在6期目で、これまでに農林水産副大臣や文部科学副大臣などを歴任。2025年からは自民党北海道支部連合会の会長を務めています。
「小泉総理の偉大なるイエスマンだと」(2005年当時の自民党 武部 勤 幹事長)
父親の勤さんも北海道12区選出で、小泉内閣時代には自民党幹事長の要職に就任しました。
その際に自称した「偉大なるイエスマン」は、流行語にもなりました。
勤さんは小泉内閣で農水大臣も務めたため、親子2代での就任となります。
高市総理は今回、武部大臣を起用した理由について。
「非常に幅広く農林水産行政の課題に対応できる人」(高市 早苗 総理)
北海道の農業や漁業の現場からは、期待の声が上がっています。
政府はアメリカ産生鮮ジャガイモの輸入解禁に向け、舵を切っています。
病害虫の侵入リスクが高まるとして、農業関係者からは反対の声も上がっています。
新大臣に求めることは。
「米国産が輸入されると、日本の品質の良いジャガイモより安い方に手が伸びるのが作り手としては悲しい。農家の声をないがしろにせず、受け入れ行動してくれることを期待する」(ジャガイモ農家 平野 亮介さん)
価格の乱高下に翻弄されたコメ農家。
持続可能な稲作のあり方は?農政の役割が注目されています。
「これだけ民間在庫が余っているので、早く何とかしてもらわないとコメがまた値下がりするような状況。輸出米にしやすくするとか、加工米に回しやすくすることで、適正なコメの価格になるのでは」(稲作農家 中村 寛郎さん)
サンマやサケは今後どうなってしまうのか。毎年のように不漁に苦しめられる漁業関係者からは。
「いま漁業は問題や課題がたくさんある。小さなことでも一つ一つ、われわれ現場の声を聞いて頑張ってほしい。特にロシア関係は強力な政策を願いたい」(歯舞漁業協同組合 福士 正明さん)
新大臣の就任で、北海道にはどのような影響があるのでしょうか。農政に詳しい専門家に聞きました。
「ジャガイモの問題などは、北海道はかなり影響を受けると思う。現場に近い人が大臣になることで、農家の状況や産地に及ぼす影響が反映できるのではないか。その部分では、かなり期待できるのでは」(酪農学園大学 正木 卓 准教授)
