今年は水俣病の公式確認から70年です。母親のお腹の中でメチル水銀の被害に遭った胎児性患者の坂本しのぶさんらが15日、大学生に向けて講話しました。坂本さんたちはこれまでの半生を振り返りつつ、来月、患者の仲間とともに主催する石川さゆりさんのコンサートに向けて思いを語りました。
水俣病胎児性患者の坂本しのぶさん、70歳。母親のお腹の中でメチル水銀の被害に遭い、生まれながらに重い症状を背負っています。15日は、同じく胎児性患者の滝下昌文さんらとともに熊本学園大学の『水俣学講義』に講師として招かれました。
講演のテーマは水俣病公式確認70年事業の一つとして来月、開催される『石川さゆりコンサート』について。しのぶさんが仲間とともに作る『若かった患者の会』が「生きた証を残したい」との思いで準備を進めています。
コンサートは今回で3回目で最初の開催は今から48年前の1978年。
当時『患者の会』のメンバーは二十歳前後で「〈自立と生きがい〉を求めてコンサートに向けて奮闘した」といい、15日はおよそ100人の学生を前に思いを語りました。
【坂本しのぶさん】「私はやっぱり何回も言うけどあと一人が生きとってほしかった。もう少しでみんなでできたのになと悔しい」
また、9月に亡くなったメンバーの一人金子雄二さんについても触れ、
「金子さんのためにもいいコンサートにしたい」と涙ながらに伝えました。
『石川さゆりコンサート』は11月21日土曜日に水俣市文化会館で開かれます。
