29日、長野県内の感染者は累計で703人となりました。10月末は341人で、1カ月で2倍以上に増えたことになります。
保健所別では長野市が263人で最多。10月31日時点の68人から急増しました。背景にあるのは相次いだ飲食店や会食での「集団感染」です。3密状況の会食が確認された市内飲食店のケースでは、関係者、利用者、その濃厚接触者の感染者は20日時点で47人に上りました。
次いで増えたのは伊那保健所管内。10月31日の13人から4倍近い49人に増えました。30代女性と接触のあった人に広がり、濃厚接触者を含めた関連の感染者は13人に上っています。
また今月下旬以降は、全県で感染ルートが見えないケースも増えていて、信大病院感染制御室の金井信一郎副室長は27日、取材に対し、「今、抑えないとさらに広がる恐れがある」として、感染対策の徹底を訴えました。
一方、29日時点の入院中の感染者は111人。受け入れ可能な病床数350に対する使用率は約32パーセントとなっています。長野市を中心に感染者が多い長野圏域については広域的な入院対応をしているということです。
県の担当部署は「引き続き、緊張感を持って対応する」としています。