酒田市の離島・飛島で国指定の天然記念物「飛島のウミネコ繁殖地」を守るため保護された野良ネコのニュースを先日伝えた。4日、その“飛島ネコ”が参加した譲渡会が酒田市で開かれ、引き取りたいという人が現れた。
酒田市のミライニ広場で開かれたネコの譲渡会には、シェルターなどで保護されているネコのほか、9月に飛島で捕獲されたネコのうち健康状態が良好な5匹が参加した。
譲渡会は遊佐町のNPO法人庄内アニマル倶楽部が、年に数回開催している。
飛島ネコの参加は今回が初めて。
飛島ネコたちは移送後、健康診断・ワクチン接種・避妊去勢手術を済ませ、飼い主の情報などが入力できるマイクロチップも装着されている。
(酒田市文化政策課・柿崎智之主事)
「切り口はウミネコの繁殖地という文化財の保全が第一条件としてあるが、一方でネコの命にも当然配慮が必要ということで、新しい生活を歩むうえで譲渡会が必要」
飛島ではウミネコが繁殖する場所と野良ネコが活動する場所が重なっていて、ウミネコへの影響が懸念されている。
今回の取り組みでは野良ネコを保護して島外へ移住させ、飛島の生態系・ウミネコの保護につなげたいとしている。
(訪れた人)
「今まで自由にしていたネコを移動させるのはかわいそうな気はするが、自然のウミネコを守りつつネコが安全安心な家庭にもらわれていけば、両方幸せになれるのでとても良い取り組みだと思う」
4日の譲渡会では、飛島ネコを引き取りたいという2件の申し込みがあった。
酒田市では今後、申込者の飼育環境などについて審査を行った上で、実際に一定期間、一緒に暮らすトライアルをなどを経て正式な譲渡につなげるという。
