地域産業の魅力をアートを通して再発見。瀬戸内エリアの工場などを舞台にした「瀬戸内産業芸術祭」が愛媛県と岡山県で5日に開幕しました。
「瀬戸内産業芸術祭」は、製造業など地域を支える産業に関心を持ってもらおうと、愛媛と岡山のあわせて7カ所で、地元企業の工場などを舞台に開かれます。
このうち愛媛の会場になったのは、東温市にある廃棄物処理業などを営む「オオノ開發」の処分場。
展示初日、愛媛県の内外から集まった20人が何やらオレンジ色の衣装を身にまとい、バスに乗って作品の展示会場へ向かいます。そこで目の前に現れたのは、建築家の妹島和世さんが監修した直径33メートル、高さ4メートルの円錐型のモニュメント。この作品は展望広場にもなっていて、参加し人たちは写真を撮ったり景色を眺めたりしながら、思い思いの時間を過ごしていました。
伊予市から参加した女性:
「なんか楽しく見ることができる。景色がきれいだし」
徳島から参加した男性:
「興味があって、近いというのもあって来てみた。工場自体初めて入るので、びっくりしてます」
このモニュメントを遠くから眺めてみると、オレンジ色の衣装をまとった参加者たちと一体となり、鑑賞する人自身も作品の一部になっていて、芸術空間を体感できます。
また岡山県玉野市の「ナイカイ塩業」に展示されているのは、塩を使った大規模な空間作品。アーティスト・山本基さんにより大きな塩の渦が一筆書きで繊細に描かれています。
玉野市に本社を置く学生服メーカー「トンボ」では、稼働する工場で製造工程を巡りながらオーディオドラマを鑑賞できます。制服にまつわる3つの物語が書き下ろされていて、声優には岡山県出身の俳優・桜井日奈子さんらが起用されています。
工場ならではの空気感と物語からモノづくりを、より身近に感じてほしいとしています。
日本産業芸術財団・伊藤正裕代表理事:
「工場や会社のすごい所を全て咀嚼しアーティストが一つの作品を作る。作品を見てから説明を聞くともっと入ってくる。アートは多くの人へのフック。アートの力を借りて会社を格好良くし多くの人に注目してもらうのが狙い」
「瀬戸内産業芸術祭」は10月31日まで開かれ、入場には公式ホームページで販売されているチケットが必要になります。
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