北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんの誕生日を前に、母・早紀江さんが悲痛な胸の内を明かしました。娘の帰国を願い続け約50年…早期解決への思いは年を追うごとに切実さを増しています。
【横田早紀江さん】
「ひどい運命を背負ってきたのだなと、かわいそうだと思っている」
娘の誕生日を目前にやりきれない表情を見せるのは、北朝鮮の拉致被害者・横田めぐみさんの母・早紀江さん。
めぐみさんが13歳の時に拉致され、再会の日を願い続けて約50年。10月5日で62歳を迎えるめぐみさんは、いまだ帰国を果たせていません。
さらに、ただ1人の拉致被害者の親世代となった早紀江さんは現在90歳です。
【横田早紀江さん】
「あまり感情的になってしまうと、こちらのほうが参っちゃう、年がいっているから。どこまで頑張り尽くせるのかと思う」
拉致問題をめぐっては9月下旬、高市総理が国連総会の一般討論演説やその直前に行われた日米首脳会談で即時解決の重要性を強調。
さらに、同じ時期には拉致被害者家族会が国務省の担当者などと面会し、米朝首脳会団が実現した場合には拉致問題を取り上げるよう申し入れを行っています。
その際、家族会の代表であり、早紀江さんの息子・拓也さんが持参したのが、めぐみさんが早紀江さんから教わって編んだマフラーなど、かつて日本で使っていた思い出の品です。
【横田早紀江さん】
「『基本的な編み方を教えてあげるね』と言って作った。簡単にできるからおもしろくて、どんどんものすごく長いものを編んじゃって大笑いした。とても懐かしく思う」
会見の中でも時折、目を細めながら娘とのかけがえのない時間を懐かしむ母・早紀江さん。
ただ、長年膠着状態にある拉致問題の解決に向けての焦燥感は年を追うごとに増していきます。
【横田早紀江さん】
「これだけ頑張っても何も分かってこない。確実に『あ、めぐみちゃんだ』ということが見えて、分かってくれるだけでもいいと思っているが、それさえも分からないし、見ることもできない、声も聞こえないという状況というのは考えられないことなのではないか」
めぐみさんのいない誕生日が今年で最後になるように…一日も早い解決が求められています。
