国民的ロックバンド・サザンオールスターズのメンバー・関口和之さんが経営する会社が税務調査を受け、東京国税局から約5億8000万円の申告漏れを指摘されたことが分かった。
関係者によると、サザンオールスターズのメンバーでベース担当・関口和之さんが代表を務める楽器販売会社は、顧問税理士が経営するグループ会社との取引で得た株式を価値が下がった状態で売却して損失を計上し、課税対象になる利益を少なく申告していた。
しかし実際には、株の売買代金のやりとりはなく帳簿上だけで処理されていたという。
この一連の手法について、顧問税理士が契約する関口さん以外の顧客、数十社でも同様に帳簿上の取引が行われていたことなどから、東京国税局は経済的な合理性がないとして“実態がない取引だった”と判断したとみられる。
東京国税局はおととし11月ごろ、関口さんの会社へ税務調査を開始。
2023年9月までの3年間で、5億8650万円の申告漏れを指摘し、過少申告加算税などを含めて約5300万円を追徴課税した。
関口さん個人の所得は、今回の指摘の対象ではない。
関口さんの代理人弁護士は取材に対し、「(取引は)税理士側の指導で行われ、税負担を軽減する具体的な方法を把握しておらず、納税額を不当に減少させるものであるとの認識は、会社にも、関口和之氏にもございませんでした」としたうえで、「当局の認定に異論はございません。会社は当局の指摘に基づいて修正申告を行い、延滞税も含めすべて納税済みです」とコメントしている。
顧問税理士とは知人の紹介で知り合い、税務調査を受けた後は契約を解除しているという。
一方、税理士の代理人弁護士も取材に対し、「株式の売却は税務上の損金を生じさせることを目的として行ったものではなく、税務上の目的とは別の経済的な目的に基づく取引です」としたうえで、関口さんの会社とどのようなやり取りがあったのかなどについては「具体的な経緯、どのようなやりとりや説明があったか、具体的な対応については、税理士としての守秘義務や契約上の秘密保持義務のあるため回答することができません」とコメントした。
