温かな雑貨たち 大分市中戸次「アトリエMOE」に行ってみた
今回訪れたのは、大分市中戸次にオープンしたばかりの「アトリエMOE」です。
可愛くてカッコイイ手作り雑貨が並ぶこの場所、障がい者アートを社会へつなげたいという思いから誕生したそうです。
「障がい者アートのハブ」を目指して今月1日にオープン
アトリエMOEは、社会福祉法人萌葱の里のアートユニットブランドとして2016年ごろに誕生しました。その理念はシンプルながら力強いものです。
ーー谷さん
「もともと2016年くらいに『アトリエMOE』っていうのが生まれたんですけど、障がい者アートのハブを作りたい、っていうのがコンセプトにあります」
販売しているのは、3つの障がい者支援施設(めぶき園・なごみ工房・どんこの里いぬかい)に通う利用者が作った素材と、それをスタッフがペンケースやコースターなどに仕上げた手作りの品々。
作品を通して社会とつながる場所をつくりたい、という思いからオープンしました。
機織りの生地から生まれる、色とりどりの雑貨たち
店内でひときわ目を引くのが、機織りで作られた生地を活用した雑貨の数々です。
谷さん
「これは何にでもなります。機織りを使って作られた生地のロールになる。色がきれいだったりとか、面白い柄になってたりとかするんで販売とかで人気」
その生地をスタッフが丁寧に加工し、クッションやポーチ、コースターなどへと仕上げています。
例えばコースターは200円と、手に取りやすい価格になっています。
アーティストの個性が光る、ポチ袋や手ぬぐい
谷さんが「推しデザイン」と語るのがポチ袋です。
谷さん「これ、1点1点、実はうちのアーティストがゴム板で作ったものを和紙に貼ってるんですけど」
印刷ではなく、版を一つ一つ押して仕上げるという手作りならではの温かさが魅力。そのポチ袋が400円で購入できます。
また、なごみ工房のアーティストが描いたイラストを元にしたキーホルダーや手ぬぐいも人気商品の一つ。
「同じデザインで手ぬぐいまでできちゃうんですね」と驚くスタッフに、谷さんは「オシャレですよね」と目を細めていました。
手ぬぐいは1000円。
利用者の自画像がTシャツに――商品誕生の裏話
店内では、利用者のアーティストが美術クラブで描いた自画像をプリントしたTシャツも販売されています。
谷さん「アーティストが美術クラブとかで自画像を描くんですね。それに気づいた職員さんが作って、そこから商品化になったっていう経緯があります」
思いがけない発見から生まれた商品というエピソードに、このアトリエならではの自由な発想が感じられます。
ギャラリーとしても活用 地域の拠り所へ
アトリエMOEは雑貨販売にとどまらず、ギャラリーとしての役割も担っています。
谷さん「このスペースをギャラリーとしても運営していきたいという思いがある。アーティストたちが描いたもの、作ったものを展示して、知ってもらいたいっていう思いもありますね。地域の方をはじめ、できたら小学校、中学校も近いので気軽に作品を見たり、商品を手に取ってもらったり、あるいは同じ障がい者アートに興味のある方たちが普段目にしないような作品が置いてあるんで、それを見に来て、知ってほしいですね」
価格設定についても、谷さんは「お客さんに手に取ってもらいやすい価格になってます」と話しており、多くの人に気軽に立ち寄ってほしいという思いが伝わってきます。
作品を眺めるだけでもOK。手作りならではの温かみと自由な表現に触れに、ぜひ足を運んでみてください。
